教育福島0210号(1998年(H10)04月)-041page

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わたしの学校・ぼくらの活動

 

コンピュータを使って授業改善

下郷町立江川小学校

 

本校では、平成二年度末に教師用一台と子供用二十四台のコンピュータが、教室内LANシステムを組んで導入されました。それ以来、この環境を積極的に授業に生かしていこうという教師の意識のもと、数多くの実践を積み重ねてきました。毎年、自主研究公開を行い、教育事務所の先生方を始め、多くの先生方からご指導をいただいています。現在は、教科・道徳・特別活動など領域を限らず、広くコンピュータを使っての授業改善を試みています。

生活科の授業では、下郷町の景勝地「塔のへつり」に小旅行をした時気付いたことを、撮ってきた写真、音声などとともにコンピュータに取り込み、資料を作成し発表会をしました。発表する子、それを聞く子、嬉嬉として授業に取り組んでいました。

道徳の授業では、読み物資料の主な場面を絵にして、コンピュータ画面に取り込み、教師の範読とともに提示しました。子供たちは、熱心に資料に聞き入り、その後の話し合いが活発になりました。資料提示の一つの方法として効果的だったと考えます。

目まぐるしいコンピュータの発達の中で、本校の機種は、古い物になってきましたが、学習活動を豊かにする道具として今後もその使用法を工夫し、授業改善のために役立てていきたいと思います。

 

コンピュータを使っての授業風景

 

コンピュータを使っての授業風景

 

地域の特性を生かした体験学習(フキ採集)

只見町立朝日中学校

 

本校は、新潟との県境に位置し、美しい山々と豊かな水に恵まれた生徒数六十六名の中学校です。

我校では、この恵まれた自然環境を生かした、勤労体験学習として「フキ採集」を七年間にわたって実施してきています。

活動内容としては、生徒会を中心に計画を立て、職員、保護者の協力を得、地区ごとに午前中をかけてフキを採集します。午後には、フキの長さを整えたり、箱づめを行い、業者にわたします。今年度の実績は、四七〇kg、約五万六、〇〇〇円の収益でした。この収益は、生徒会の運営にあてられます。

一日がかりの作業ですが、この活動を通して生徒たちが得るものは、計り知れないものがあります。

鎌などの道具の使い方を、おばあちゃんに教わったり、フキの束ね方に悪戦苦闘したり、自然の中に身をおいて触れてみることで、生徒たちは、いつにも増して生き生きと活動していました。

また、学年の枠や世代を超えて、一つの仕事を一緒にすることで、協力の意味も実感できたようです。このように、地域に根ざした体験学習活動が、生徒たちに、心の触れ合いの大切さを実感させ、感謝する心を育てる一助となっています。今後も、地域ぐるみの教育活動を展開していきたいと思います。

 

勤労体験学習

 

勤労体験学習

 

 

 


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