教育福島0211号(1998年(H10)06月)-021page

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3 生活指導研究部

四つの「い」(いじめ・いじわる・いたずら・いさかい)の根絶をめざし、「いじめ撲滅キャンペーン」と名づけ、次のような活動を展開した。

(1) 心の調査(悩み・迷惑調査)

(2) いじめ等を教師に知らせる投書箱「かいけつくん」の設置

(3) いじめ撲滅標語の募集

(4) 生徒会主催による悩み相談室の開設

(5) 生徒会によるいじめ撲滅ビデオの制作と試写会の実施

4 学校と家庭・地域連携推進研究部

保護者や地域との連携推進を図るため、学校の状況や生徒の実態についての情報を共有したり、相互の意見を交換できる場を設定した。

(1) 情報の受発信ができる電話回線を利用したテレホンサービスを実施した。

(2) 学校が発行する「北中だより」をはじめ、学年・学級・PTAのそれぞれの立場から種々の通信を発行した。

(3) 学区を三地区に分け、地区懇談会を実施したり、身近なテーマを設定した保護者学級を開催した。

(4) 学校や生徒に対する地域からの声や情報を提供してもらうために地域の有識者に「教育モニター」を委嘱した。

(5) 子供の健全育成や開かれた学校づくりの協議・提言を行うため、「学校と家庭・地域連携推進会議」を設置した。

(6) 地域小・中学校の児童生徒と保護者との交流を目的に、本校と本校学区内の三つの小学校のPTAの共催によるイベントを実施した。

 

4校PTA共催イベント

 

4校PTA共催イベント

 

四 研究の成果及び今後の課題

1 研究の成果

(1) すべての教師の共通理解のもとに「生徒指導の機能を生かす授業」を、意図的・計画的に行うことによって、共感的人間関係が築かれ、生徒の学習に取り組む意識の高揚を図ることができた。

(2) 生徒活動では、短学活等で、四つの「豊かな心」を表現・行動する場を設定し、継続的に実践することによって生徒に思いやりの心や奉仕の心が育ちつつあり、活気も出てきた。

(3) 生徒指導では、学校内外の情報交換を密にして積極的な生徒指導を推進し、効果があった。

(4) 家庭・地域との連携では、生徒の姿について積極的に情報交換を行うことで、共に生徒をよりよく育てようという意識を向上させることができた。

2 今後の課題

(1) 生徒の心の中に芽生えつつある「豊かな心」を素直に表現・行動できるよう、学校と家庭・地域の連携による効果的な支援・援助の手立てを一層研究・実践していく必要がある。

(2) 職員の異動、PTA役員や地区代表者の交代の際、実践内容の共通理解を十分に図り、研究を継続していく必要がある。

(3) 生徒一人一人の情報を得るだけでなく、生徒理解を深めるために、教育相談のあり方について一層研究を深める必要がある。

(4) 生徒活動の内容の改善・充実を図り、より一層生徒が主体性をもって心豊かに活動できるよう、支援・援助のあり方を求めていく必要がある。

 

奉仕活動

 

奉仕活動

 

 

 


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