教育福島0212号(1998年(H10)07月)-051page

ふくしまの学校建築

県立あぶくま養護学校

福島県立あぶくま養護学校は、県中地区の通学制養護学校として平成5〜7年度に建設いたしました。

平成6年度に開校され、現在は小・中・高等部合わせて234名の児童生徒が学んでいます。

丘の上の約3万�uの敷地に建てられた校舎は、丸屋根や曲線を多く取り入れ、子供たちが落ち着きや安心感を持てるように作られています。また、中央部にガラスブロックを活用して採光性豊かなアトリウムを配置し、車椅子用の

スロープやギリシアのエンタシス風の太い円柱で、子供たちの心に明るさ、優しさ、たくましさを醸し出せるように配慮しています。

一人一人の障害の実態に応じた指導を行うために設けられた養護・生活・水治・言語の各訓練室、広い廊下や床暖房つきのワークスペースなどは、子供たちが未来に向かっていきいきと楽しく学んでいけるように、明るく温かな学習空間として設計されています。

学校全景

水治訓練室

中庭の藤棚とステージ

プレイルーム

中央アトリウムとスロープ