教育福島0214号(1998年(H10)07月)-039page
二日目
○野外研修2)
「環境調査のいろいろ」
[場所]教育センター←→摺上川
(徒歩による移動)
[内容]研修者は校種別の班に分かれ、午前中は、センターから摺上川までの往復の間に、次の四つの研修を行います。
「河川の総合調査」
「自然放射線の測定」
「騒音の測定法」
「大気汚染調査」
○室内研修
[内容]実験・実習コースと演習コースとに分かれて研修します。
実験・実習コースの班では、研修者が自分の興味・関心に応じた内容を選択して行います。
前半
「幸せって何ですか」
「プラスチックの性質とその再利用」
「放射線の性質調べ」
「野草を食材とした調理実習」
後半
「『光害』を考える」
「天ぷら油の再利用」
「川を汚したのは誰」
「間伐材を利用した簡単な木製品の制作」
演習コースの班では、「総合的」な学習を展開する指導計画の作成」に取り組みます。
三日目
○研究協議
「環境教育の実践例、実践上の問題点」
[内容]はじめに、研修者三十七名(小十五、中十三、高九)が校種を交えた三つの班に分かれ、研修者が事前に作成してきた環境教育にかかわる協議資料をもとに、発表や質疑応答、よりよい指導の在り方などについての協議を行います。
その後、全体で各班から報告を受け、協議します。
○講義「環境教育の進め方」
[講師]郡山市立海老根小学校長
遠宮新治 先生
三 研修者の感想より
環境教育への取り組みはまだ歴史も浅く、「なにをするのが環境教育なのか」「このような内容を環境教育と考えてよいのか」といった基本的な疑問をもって研修に来られた方が多かったようです。その中で、
・地域に根ざした環境教育の実践例を学ぶことができた(小)
・知識だけで実際にはできないでいた観察や調査、実験・実習ができた(中)
・校種の違う先生方との意見交換ができて視野が広がったように思う(高)
といった前向きの感想が多く寄せられました。また、「研修期日が学期末に近くて校務整理とのかねあいで困った」「天候にめぐまれず残念だった」といった意見もみられました。
四 おわりに
本講座では、担当者の反省、研修者の意見・要望等をもとに、参加される先生方のニーズに応えられる講座となるよう、今後一層、運営に工夫・改善を加えていくつもりです。