教育福島0216号(1999年(H11)01月)-006page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

年頭のあいさつ

 

21世紀の新しい生活圏

美しいしふくしまの創造を目指して

 

福島県知事

佐藤栄佐久

 

新しい年の初めに当たり、県民の皆様の御多幸を心からお祈り申し上げます。

 

新しい年の初めに当たり、県民の皆様の御多幸を心からお祈り申し上げます。

昨年、内外情勢が大きく変化する中で、本県におきましては、景気回復に向けて中小企業対策や雇用対策、公共事業の大幅追加など過去最大規模の大型補正予算を編成し対策を講じてまいりました。

また、県立医科大学看護学部の開設、「フォレストパークあだたら」オートキャンプ場や大規模コンベンションホール「ビッグパレットふくしま」のオープン、福島空港二千五百メートル滑走路の供用開始など、二十一世紀に向けた基盤整備が着実に進展いたしました。これもひとえに、県民の皆様の県政に対する御支援、御協力の賜と深く感謝申し上げます。

一方、昨年は、七月下旬以降の度重なる大雨・洪水に加え、八月末の記録的な豪雨、九月の台風五号及び七号と、相次ぐ水害や土砂災害により、多数の死傷者とともに、住宅や公共施設及び農作物などに甚大な被害を受けました。県では、被災者の生活再建に万全を期すとともに、被災施設の早期復旧や今後の防災対策に総力を挙げて取り組んでいるところであります。

さて、二十一世紀まで残すところあと二年となり、景気の低迷、個性尊重と生活重視の流れ、そして少子化や本格的な高齢社会への移行など、我が国はあらゆる分野で大きな変革期を迎えております。こうした時代の変化に対応するとともに、厳しさが一層増すものと見込まれる財政状況を踏まえ、施策の重点化・効率化を図りながら、二十一世紀の新しい生活圏−−美しいふくしま−−の創造」を目指して、各種施策、事業等を着実に推進してまいる考えであります。

特に、本年春先には常磐自動車道のいわき中央・いわき四倉間の開通が、四月には会津大学の大学院博士課程の開設や県内全域を対象とする総合的な景観施策の要となる景観条例の施行が、そして年内前半にも福島空港の国際線ターミナルビルの完成が、それぞれ予定されております。

また、本県経済の活力回復に向けた景気浮揚対策を引き続き推進するとともに、来年四月から実施される介護保険への対応や教育水準の向上などの福祉・教育施策、さらには中心市街地の活性化や新たな農業基本法への対応など産業振興施策の展開に努めてまいります。

さらに、具体的な実行段階を迎えた地方分権や、本年秋には国会等移転審議会による移転先候補地の答申が予定されている首都機能移転の問題にも積極的に取り組むのをはじめ、昨年十一月に国から「ジャパンエキスポ」の認定を受けた「うつくしま未来博」につきましても、県民の皆様の御理解と御参加をいただきながら平成十三年夏の開催に向けて準備を進めてまいります。

本年が県民の皆様にとって明るい年となりますよう全力を尽くしてまいりますので、本年も県政に対する一層の御支援と御協力をお願い申し上げまして、新年のごあいさつといたします。

 

 

 


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は情報提供者及び福島県教育委員会に帰属します。