教育福島0216号(1999年(H11)01月)-007page

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年頭に当たって

 

福島県教育委員会教育長

杉原陸夫

 

明けましておめでとうございます。

 

明けましておめでとうございます。

皆様におかれましては、御家族そろってさわやかな新春をお迎えのこととお喜び申し上げます。

県教育委員会におきましては、現在、第四次福島県長期総合教育計画の基本目標である「新世紀ふくしまを担う『明るく個性豊かな人間の育成』」の実現に向け、各分野にわたって様々な施策を積極的に推進しているところであります。

新しい年におきましては、「心の教育」をはじめとする重要な施策を一層推進するとともに、インターネットを活用した情報教育に積極的に取り組んでまいりたいと考えております。

この他、学校教育の充実につきましては、児童生徒の一層の学力向上、進路希望の実現等を図るため、引き続き「学力向上IDプランにと「学力向上サクセスプラン」を実施するほか、新しい学習指導要領について、改訂の趣旨の徹底を図ってまいります。

県立高等学校の改革に関しましては、男女共学化の意義について県民の理解を一層深めるとともに、学校規模の適正化及び学校・学科の適正配置の方向性や基準を示す県立高等学校改革第二次まとめを策定し、本県の高等学校教育の質的向上に努めてまいります。

中高一貫教育に関しましては、県北・南会津の二地区において実践研究を行い、本県の実情に即した中高一貫教育の在り方等について研究を進めてまいります。

養護教育関係では、西郷養護学校に高等部を設置するなど、障害のある生徒の教育機会の拡充を図るとともに、児童生徒の社会参加や自立を目指す「であい ふれあいサポートプラン」を引き続き実施し、交流教育の一層の推進を図ります。また、障害の多様化、重度・重複化に対応するため、盲・聾・養護学校の施設・設備の整備をさらに進める一方、ノーマライゼーションの理念に基づく「ともに生きる社会づくり」の理解啓発を一層推進いたします。

進展する国際化への対応といたしましては、語学指導等を行う外国青年の県立高等学校への配置、カナダ・ブリティッシュコロンビア州、中国・湖北省、ニュージーランドとの教育・スポーツ交流を実施し、国際性豊かな生徒の育成に努めます。

生涯学習の振興につきましては、来年夏開館予定の海洋ミュージアム「アクアマリンふくしま」の整備に努めるほか、本年四月から本稼働となる図書館情報ネットワーク事業等により、県民だれもが生涯にわたって主体的・継続的に学ぶことのできる生涯学習社会の形成に努めてまいります。

文化の振興につきましては、福島県文化財センター白河館(仮称)の本体建築工事に着手することとしております。

スポーツの振興につきましては、競技力の維持・向上に努め、「スポーツに強いふくしま」を目指すとともに、陸上競技とラグビーフットボール競技を通したニュージーランドとのスポーツ交流を一層推進してまいります。

年の始めに当たり、教育行政についての所感の一端を申し述べましたが、県民の皆様には一層の御理解・御協力を、そして教育行政に携わる皆様には本県教育の充実・発展のため、それぞれの職責において一層御尽力されますことをお願いいたしまして、新年のあいさつといたします。

 

 

 


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