教育福島0217号(1999年(H11)02月)-007page
【著者紹介】
森和美・もりかずみ
〔略歴〕
昭和二十八年
NHK福島放送劇団に入団。連続ドラマに出演、老け役で活躍。特に昭和三十八年、「NHK全国ドラマコンクール」に主役で出演、全国最優秀賞団体受賞。
昭和三十九年
福島テレビ(株)に入社、かたわら声優として活躍。
昭和四十九年
ラジオ福島 CM「クレラップ」でACC全国CMフェスティバル全国優秀賞を受賞する他、民間放送番組コンクールで出演、数回全国優秀賞を受賞。
昭和五十四年
十月 ラジオ福島の番組「福島の昔話」(平成十年七月から「おばあちゃんの昔話」)に出演。
平成十年十二月までで通算五千八百九十五回を超え、長寿人気番組として好評続行中。
平成三年
福島テレビ(株)を退社し、ラジオ福島専属となる。
平成四年一月・平成五年一月
福島テレビ正月特別番組の「昔話」に、藤城清治氏の切絵映像による語り手として出演。
平成五年七月
二本松市ふるさと村「安達が原鬼婆伝承館」に、声の出演をする。
平成六年一月末
ラジオ福島発行の『福島のむかし話』一巻 カセットテープに出演する。
平成六年四月
ラジオ福島発行の『福島のむかし話』二巻 カセットテープに出演する。
平成八年四月
ラジオ福島発行の『福島のむかし話』三巻 カセットテープに出演する。
平成八年七月
日本民間放送連盟(東北・北海道地区)番組コンクール放送活動部門『「福島のむかし話」放送十七年』で、優秀賞受賞。
他、現在テレビ・ラジオ番組、CM、講演等で活躍中。
どんな歌であれ、すべてが″母の子守歌″となり得るのだ。
ねんねんころりよおころりよ 坊やはよい子だねんねしな 坊やのお守りはどこへ行った あの山越えて里へ行った−−
ご存じ、右の歌は″全国子守歌″または″江戸子守歌″とも言われ、江戸時代から歌われて全国に普及し、誰もが親しんできた。
また日本全国には、即興詩的に歌われ、自然発生的に生まれた、作者不詳の子守歌がたくさんあって、その質・量ともに世界一と言われている。
一時期流行した、熊本県の「五木の子守歌」は、その哀調を帯びた旋律が、外国の著名な作曲家たちをも魅了したと言う話は、つとに知られている。
「坊やはよい子だ」「中国地方の子守歌」「五木の子守歌」これら全国に波及したものには、人々の心を引き付けてやまない、魅力あふれる内容であったに違いない。
ついでながら、先人が残してくれた「わらべ歌」など、素晴らしい財産もあるのだ。
独断と偏見をかえりみず言わせてもらえるならば、現在の教育現場において、これらの財産を補助教材と言う形ででも積極的に採用し、情操教育の一環として、大いに活用する智恵があってほしいもの。子供たちは案外、新しい発見をしてくれるかも知れない。
二十一世紀は『心の世紀』と世界中がうたっているのだから。