教育福島0217号(1999年(H11)02月)-015page
(小・中学校教員対象)
・高等学校情報教育(インターネット技術)(再掲)
◇廃 止
・高等学校家庭科情報教育
2) 専門研修3)
この研修は校種共通で「学校経営A講座」「学校経営B講座」「教育研究法講座」があり、学校教育全般にわたり、広い視野を培い、指導力を高めるため、研修者と助言者がマンツーマンの形で課題・主題研究に取り組みます。
二 研究事業
教育センターでは、センターの使命、役割を自覚し、県教育委員会のシンクタンクとしての期待に十分応えられるように努め、本県の教育推進上の課題や今日的な学校教育のあり方についての研究を行い、本県学校教育の充実・進展に資するため、「生きる力としての『学力』を育てる学校教育の創造」を共通課題とし、次のような研究を進めます。
(1)学校の活性化を目指す教員研修
教育改革が進む中、教員の資質、能力の向上が強く求められている現状を踏まえ、望ましい校内研修のあり方と管理職のかかわり方について調査・研究を進めます。
(2)学力向上のための授業改善に関する調査・実践研究
学力向上のための授業改善のあり方について、県内の小・中・高等学校の協力を得て実践的に研究を進め、児童生徒の実態及び変容から指導効果を検証します。
(3)基礎学力向上のための授業改善に関する実践的研究
思考活動を活発にする観察・実験・実習を追求することをとおして、児童生徒の興味・関心・意欲の喚起、探究心の持続、確かな学力の獲得と定着について、その効果的なあり方を検証します。
(4)情報ネットワークの教育的活用に関する研究
コンピュータネットワーク化が進み、児童生徒の情報活用能力の育成が望まれていることを踏まえ、情報ネットワークの教育的活用が手軽にできるようにするために「教師を支援するデータベースの構築」や「データ集計システムの開発」などの研究を推進します。
(5)豊かな人間関係を育む指導援助に関する研究
少子化や核家族化、親の養育態度や日々の遊びの変化などによって子供たちの人間関係が貧弱なものになってきていることを踏まえ、子供たちが互いを受け入れ、支え合うことによって、自己実現が図られるような豊かな人間関係を育む指導援助のあり方について研究を進めます。
三 情報教育事業
情報化社会から高度情報通信社会へと急速に変ぼうしている現状を踏まえ、情報ネットワークの構築を進め、各学校や先生方のニーズに応えられる体制作りを目指します。
特に、情報ネットワークの拠点としての施設・設備の充実に努め、研修講座では、情報ネットワークを充実させるための内容を実施し指導者の育成に努めます。
また、ソフトウェアライブラリセンターの有効活用についても継続的に進め、所蔵ソフトウェアの充実を図ります。
四 教育相談事業
不登校やいじめをはじめとする教育上の様々な問題について、児童生徒本人はもちろん、保護者や教職員からの相談に応じ、カウンセリング・遊戯療法等による指導援助に努めています。
また、必要に応じて専門医によるカウンセリング、心理判定員による心理テストも実施しています。
十年度十二月末までの来所相談は二九一件です。主訴別では次のようになっています。
1)性格・行動(不登校・集団不適応・多動・かん黙・暴力)2)教育一般(学校生活)3)身体反応(チック、抑うつ)4)知能・学業(発達遅滞・学業不振)5)進路・適正
五 教育図書・教育資料事業
県内教職員の教育実践活動に役立つ教育専門書、教育研究図書、大学や教育研究機関の研究紀要、月刊誌等を広く収集、整理し、貸与等のサービスを行い、教職員の研修・研究活動を援助します。
これらの図書・資料等は本センターで閲覧できるほか、郵送等による貸出の便宜も図っています。
また、「所報ふくしま『窓』や「研究紀要」を発行します。