教育福島0217号(1999年(H11)02月)-036page

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特別企画2)

 

衛星通信を利用した教育情報通信

ネットワークの整備について

総務課

 

1 はじめに

 

今日、情報化の進展は著しく、衛星通信や光ファイバー等による情報通信ネットワークを通じて、多くの人々が、マルチメディア情報を双方向に交換しあうことが可能になってきています。特に衛星通信は、全国どこでも同じ条件で受信・送信が可能であり、多くの企業や行政機関で、研修や会議、防災等に活用されています。

教育分野においても、大学間で衛星通信ネットワークを活用した合同授業等が実施され、放送大学でも、CSデジタル放送による全国放送が開始しているところです。

 

2 整備の概要

 

県教育委員会では、教職員の資質や指導力の向上を図るため、研修を体系的・計画的に実施しているところですが、研修の機会を拡充するため、平成十年度事業として「衛星通信を利用した教育情報通信ネットワーク」の整備に取り組むことになりました。

ここに、その概要を紹介します。

 

まず、県教育センターを衛星通信を利用した教育情報通信ネットワークの拠点として位置づけ、国立教育会館等と同時性・双方向性を生かした遠隔研修が行えるようにします。そのため、パラボナアンテナ、受送信機器、制御装置、研修室等を整備するとともに、教育情報通信ネットワークで配信される研修プログラムを県教育センターの所内ネットワークからも活用可能になるビデオ・オン・デマンド(VOD)システムもあわせて整備します。

このシステムは、教育情報通信ネットワークから提供される研修プログラム等を自動的にビデオデータとしてサーバ内に蓄積し、配信するもので、所内ネットワークに接続された各ネットワークコンピュータから、随時、研修プログラムの視聴が可能になります。

さらに、研修の機会を拡大するため、平成十一年度に整備が計画されている教育ネットワーク(インターネット)との連携を図り、インターネットを介して研修プログラムをビデオ配信し、各学校及び教育事務所等で受信することが可能になります。

 

3 衛星通信を活用した研修例

 

さまざまな利点のある衛星通信ですが、衛星通信を活用した研修として、次のようなものが考えられます。

・衛星通信によって、全国の優れた実践事例に多くの人が触れることができるようになる。また、本県の学校等が取り組んでいる教育実践や研修等を全国に紹介することができる。

・現在、文部省等が参加者を一か所に集めて実施している全国規模の研修を衛星通信で受信することにより、県教育センターにおいて多くの人が受講可能になる。

・いじめ問題や青少年の非行事件、あるいは01157などの健

 

 

 


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