教育福島0217号(1999年(H11)02月)-045page
さようならの前の保護者の読み聞かせ
西郷村は、この研究成果を他校へと発展させ、また読書を人づくり村づくりの柱に掲げ、その輪を広めるべくシンボルとして、図書館公園新設の構想を生みました。
第二学期を終えた静寂の幼稚園に園児の読書カードは輝いています。二十九名の年長児のうち二十一名は、百冊を読破していました。
学校生活、私生活でもレギュラーであれ
塙町立塙中学校
本校では、県新入大会おいて、野球、バスケットボール女子が優勝。ソフトボール、卓球男女団体、剣道女子団体が三位。陸上で全国大会に二名出場、うち一名七位入賞。柔道個人で県優勝、など活躍がめざましい。もちろん運動関係ばかりではない。美術部は県教育長賞はじめ各種コンクールにおいて毎年上位入賞を果たし、その他、書道、吹奏楽、発明工夫と続く。
本校の部活動の強さは1)教職員が、技術面ばかりでなく精神面・心の指導をしていること2)生徒が素直で一生懸命であること3)保護者の方々の物心両面でのご協力や小学校での基礎体力の育成と精神面での指導があること、などのおかげであり、他に学校・家庭・地域が一体となって取り組んでいることにある。
「やったあー!」野球の優勝
部活動は勝つためばかりでなく、人格の形成にも大切な、教育活動の一つである。勝つことよりも負けた時の態度、レギュラーというより、部員一人一人を大切にする。そんな部活動をめざし教師が一丸となり取り組んでいる。今後も部活動だけでなく、学校生活でも私生活でも、「レギュラー」をめざして取り組ませたい。
生き方を学び、ともに生きようとするエイズ教育(性教育)
棚倉町教育委員会
棚倉町では、平成八年度〜十年度の三年間、文部省より「エイズ教育(性教育)推進地域」の指定を受け、町内の小・中・高で連携を取りながら、『教育こそ最良のワクチン』を合言葉に研究に取り組みました。児童生徒の発達段階や実態に応じた系統的な指導を展開する中で、性やエイズを自分自身の問題としてとらえさせるよう工夫していけば、人間としての生き方を考えるようになるであろうと仮設を設定しました。
この仮設に沿って、エイズの病理・感染経路等の知識・予防のあり方、偏見・差別を持たずに、共に生きようとする人権教育のあり方、小・中・高の指導内容を系統化し、一貫性のある連携のあり方等を追究してきました。また、保護者・地域住民への啓発のため、授業参観時に、道徳・学級活動・保健(体育)のエイズに関する内容の授業、映画「秋桜(コスモス)の鑑賞、田能村祐麒先生の講演会、町広報へのエイズ教育関連記事の掲載など、地域ぐるみで展開してきました。この結果、エイズへの理解度は、変容調査によれば、よい方向へと変化してきました。
胎盤の模型を使った授業