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提言
教えるとは共に未来を語ること
〜大学院における現職教育も視野にいれて〜
福島大学教育学部長
臼井嘉一
先日、学部長就任の記者会見で好きなことばはと、問われ「学ぶとは真を胸に刻むこと、教えるとは共に未来を語ること」という、フランスの詩人、ルイ・アラゴンの詩について述べた。実は、この詩は私が教師志望の学生として勉強していた学部2年生の頃に覚えたものであり、今にしても心に刻みこまれているものである。
私が学生の頃はちょうど教員養成学部の大きな曲がり角の頃であり、その象徴的できごとが学部名の変更(学芸学部から教育学部)であった。
この名称変更という文部省の方針に対しては、私は相反する気持ちを抱いていたが、それは一方ではもともと教師志望でもあるし、よりその目的が明確になるのだから賛成であるという気持ち、他方では教員養成という仕事は大学というアカデミックな機関で行われるということから考えるとあまりにも安易に「上から」名称変更がなされることへの疑問・反発という気持ちであった。
その頃に、名称変更という方針への気持ちは多々あるにせよ、「教える」ことの意味を踏まえた教員養成の仕事の重要性についても考えさせてくれたルイ・アラゴンの詩に興味がひかれたのである。まさに子どもと共に未来を語りうる教員の仕事の意味と養成の重要性についてである。
この「共に未来を語る」ということは、何よりも教師自身の未来意識の形成一見通し意識の形成に一に関わっており、しかもその意識の形成は子ども自身の未来を見据え
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