教育福島0218号(1999年(H11)4・5月号)-018/52page

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能力を向上させることができるように努める必要がある。

(1) 指導計画の作成

地域や学校・児童生徒の実態等を十分考慮し、体育・保健体育の課題に基づき、最終学年まで見通した調和のとれた計画を作成する。

(2) 運動の楽しさの体験

児童生徒の発達段階を考慮し、運動の特性に触れる楽しさや喜びを十分に味わわせ、生涯にわたって運動に親しむ態度が身に付くよう、学習過程や学習の場を工夫する。

(3) 運動への主体的な取り組み

自己の能力に適した課題を持ち進んで運動に取り組めるよう、運動の学び方を習得させるとともに指導と評価の一体化に努める。

(4) 体力・運動能力の向上

新体力テスト等の結果より、課題の解決に向けて、個人記録表や施設設備を積極的に活用する。


2 学校保健・安全指導の充実

保健・安全指導は、自他の生命を尊重し、生涯を通じて健康で安全な生活を送るための基礎を培うという観点から、児童生徒の健康課題や新たな健康課題に適切に対応することができる能力と態度を育成する必要がある。

(1) 保健安全推進体制の整備

学校保健計画、学校安全計画を作成し、校内の教職員の協力体制を整えるとともに、学校保健委員会等により家庭や地域との連携を図りながら教育活動全体を通じて計画的・組織的に推進できる体制の整備に努める。

(2) 保健学習・保健指導の充実

体育・保健体育及び学級活動等において、基本的な生活習慣の育成、エイズや喫煙・飲酒、薬物乱用防止などの指導の徹底を図るとともに、自ら学ぶ意欲や思考力・判断力の育成を重視する。

(3) 安全指導・安全管理の充実

学校事故の絶無を期するため、日常の安全指導の充実や安全点検の徹底を図るとともに、事故発生時の救急体制を確立する。
また、地震、火災、風水害等に対する防災体制の一層の充実を図り、児童生徒が災害の種類に応じて適切な対応がとれるよう指導する。


3 給食指導の充実

給食指導は、児童生徒が長い人生を健康に過ごすための能力や態度を育成する健康教育として重要な役割を担っており、以下に記載した実践的・総合的指導が必要である。

(1) 給食指導の内容

給食指導の内容は、児童生徒の実態を踏まえて設定することになるが、給食時及び学級活動を中心に、教科や他の教育活動との関連と調和を図り、創意を生かしながら発展的・系統的に行うことが必要である。

(2) 給食指導の進め方の基本

1) 学校の教育目標との関連を図りながら指導する。

2) 全校的な指導体制を確立する。

3) 児童生徒の発達段階に即して指導するとともに、児童生徒の自主的活動を重視する。

4) 児童生徒の実態に即し、個に応じた指導を工夫する。

5) 生きた教材としての献立を通した指導を重視する。

6) 多様な体験や交流のできる学習の場にする。

7) 望ましい食事環境を工夫し、好ましい人間関係を深める。

8) 家庭・地域との連携を密にする。



八 幼稚園教育の充実

幼児期の育ちは、人間としての生涯にわたる健全な発達や、社会の変化に対応し得る能力を培う上で基礎となるものである。

幼児期の教育は、家庭と幼稚園の連動で行われるものであるが、幼稚園は主に、教師の環境構成によって、家庭では体験できない社会・文化・自然などに出会えるようにしていく場である。

そのような場として、幼稚園が幼児期の世界を広めていくためには、幼稚園の教育内容が豊かでなければならない。

平成十年十二月に新幼稚園教育要領が告示された。

現在、幼稚園には、教育内容や計画性のある指導、教師の役割についての理解が十分になされているとは言えない部分がある。それらへの共通理解を図り、よりょく実現していくための視点が、新教育要領には、明示されている。

そこで、幼稚園では、平成十二年度からの全面実施に向けて、理解を深めながら、教育を一層充実させるための創意工夫をしていく


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