教育福島0219号(1999年(H11)6月号)-007/52page

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とをあらゆる機会に考えさせられることです

若さとは心もとない面もありますが、反面、無限の可能性を秘めているのを実感するのは帰国隊員に会ったときです。昔から「可愛い子には旅をさせ」といわれてますが、国費で行き先が昔よりちょっと遠目の開発途上国まで旅をさせ、逞しく成長して帰国した協力隊員を日本の社会はもっと地域に還元させるべきであり、その中でも特に「教育」は最も有効活用されて良い分野です。

福島県内にも帰国後、中学校、高校等で教壇に立っている協力隊経験者がいない訳ではありませんが、帰国隊員数三百八人中で僅か十人足らずと少なく、その数は何倍にも増えて良いと考えます。

県内の地方公務員の現職参加制度は、いわき市が平成六年三月に条例を制定して以来、二本松市、郡山市、鏡石町、泉崎村に現職参加条例が制定されていますが、例えば協力隊員活動の二年間を大学院の履修期間と見なし、その条件整備を一層進めて公私立を問わずにもっと数多くの教育関係者を休職や派遣法を適用して現職のまま協力隊員として送り出し、一方で新卒、退職参加の隊員は、アメリカ平和部隊の帰国後の優遇措置ほどは望みませんが、帰国後教育関係機関へ容易に就職できるような、そんな二十一世紀になることを望んでます。

二本松青年海外協力隊

派遣先で活躍する協力隊員

【著者紹介】

熊 野 秀 一・くまの ひでかず

〔略 歴〕

昭和十七年四月十三日生まれ
   四十年三月 東京農業大学農業工学科卒業
   四十年四月 産業開発青年協会
   四十年九月 インドネシア派遣
   四十一年十二月 帰国
   四十二年一月 日本青年海外協力隊派遣前訓練参加
   四十二年三月 日本青年海外協力隊フィリピン隊員
   四十四年四月 帰国
   四十四年六月 海外技術協力事業団
          日本青年海外協力隊事務局総務課
   四十五年七月 フィリピン国調整員
   四十八年九月 日本青年海外協力隊事務局地域課
   四十九年八月 国際協力事業団
          青年海外協力隊事務局地域課
   五十年十月 青年海外協力隊事務局第一訓練所
   五十一年八月 バングラデシュ駐在員
   五十四年九月 青年海外協力隊事務局指導相談課
   五十五年十一月 青年海外協力隊事務局指導相談課長代理
   五十八年四月 ナイロビ事務所
   六十年六月 ナイロビ事務所次長
   六十一年六月 青年海外協力隊事務局指導相談課長
   六十四年一月 ネパール事務所長
平成  三年十月 青年海外協力隊事務局派遣第一課長
     五年五月 派遣事業部派遣第一課長
     六年七月 文部省出向〔東京農工大学)
     八年八月 インド事務所長
     十年十月 二本松青年海外協力隊訓練所長

提言


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