教育福島0219号(1999年(H11)6月号)-041/52page

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あることを明らかにしました。さらに、本人、保護者の願い、医療関係者、教師の願いから複数の教師によるスタッフ会で教育ニーズを焦点化し、学校教育における目標、指導の手立てを設定していくことが、充実した日々の授業を展開するために重要であることを明らかにしました。

平成十一年度は、試案として作成した個別の指導計画書式を五障害種別に検討し、作成システムモデルを検証することで、より実際的な個別の指導計画の在り方を明らかにしたいと考えています。


本人の意向と個別の指導計画

本人の意向と個別の指導計画


《プロジェクト研究3》

「コンピュータ教育支援研究─データベースソフトを活かした知的障害児のコンピュータ活用に関する研究─」

知的障害教育においては、児童生徒が自らの意思で選び、行動(表現)すること、自己選択、自己決定の重要性が指摘されています。コンピュータなどの活用を通して、自ら情報を選択し、自らの考えで整理し、自らの意思で表現することは、まさに、この自己選択、自己決定、主体的活動につながるだろうと考えます。

そこで、本研究では、児童生徒が自ら選択、決定できるよう、データベースソフト(1)進路指導用データベース「進路ちゃんネル」、2)コミュニケーション支援データベース「色、イロ、いろ」)を開発、提供しました。

実際に操作する中で、コンピュータ活用の有用性を協力校との連携により考察し、知的障害児へのコンピュータ活用の有効性と必要性を明らかにしました。


「進路ちゃんネル」事業所概要画面


◎実践研究

「学習障害(LD)児などに対する支援の在り方に関する研究─学習場面における個別教育支援シートの活用─」

LD児などに対する支援の在り方について、学校と連携を図り、個別教育支援シートを基に学習場面における具体的な支援の在り方を明らかにしたいと考えました。そのため、個別教育支援シート(心理・教育アセスメントシート、学校用支援シート)を作成し、支援シートを生かした授業実践およびケース会議など実践的な研究を行いました。その結果、子供の特性を把握、理解し、学習場面で個別に対応するために、支援シートが有効であることがわかりました。


支援シートを活用した支援システム

支援シートを活用した支援システム


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