教育福島0220号(1999年(H11)7・8月号)-015/52page
て学習機会の確保に努める。理数科や文理科についてはさらに特色化を図り、おおむね現在の設置状況を基本として配置する。
○ 時代の要請に応える学科の設置についても検討する必要がある。オ 職業学科の配置
〈農業に関する学科〉
学科改編や教育内容を工夫し、総合選択制を取り入れるなど、魅力ある農業教育の充実に努め、県北、県中には単独設置校に、県南・会津・いわき・相双の四地区には併置校に配置する。〈工業に関する学科〉
学科改編や学習内容の改善を検討し、総合選択制を取り入れるなど工業教育の充実に努め、県北、県中、会津、いわきには単独設置校に、併せて県内各地区には併置校に配置する。〈商業に関する学科〉
学科改編や教育内容を工夫し、総合選択制を取り入れるなど特色ある商業教育の充実に努め、県北、県中、会津、いわきには単独設置校に、併せて県内各地区には併置校に 配置する。〈水産に関する学科〉
海洋に関する知識と技術を総合的に修得できる学科に改編し、水産教育の充実に努め、いわき海星高校に配置する。〈家庭に関する学科〉
専門的な教育内容を工夫し、家庭科教育の充実に努め、県南、会津、相双においては併置校に配置する。専門学科として配置されない地区においては、系列やコース等を配 置する。〈福祉に関する学科〉
当面、福祉施設等の協力が得られる各地区の学校に系列やコースとして配置する。〈情報に関する学科〉
当面、各地区に系列として配置し、今後、既存の専門学科からの学科改編も視野に入れて検討する。力 総合学科の配置
〈総合学科高校のねらい〉
将来の進路実現に必要とされる科目群や特定の分野を専門に学習する科目群などの選択科目群(系列)を設けた総合学科高校を設置し、生徒の希望や地域の期待に応える。〈新しい制度の活用〉
教育課程の編成、多様な入学者選抜方法の工夫、新しい単位認定制度の活用等を図る。〈総合学科設置の基本的な考え方〉
○ 多様な普通系の系列を有する総合学科高校を設置する。
○ 多様な専門科目からなる系列を有する総合学科高校を設置する。
○ 同一地区内に配置されている職業系専門学科と教育内容が重複しない系列を開設する。〈総合学科高校の配置計画〉
平成八年 光南高校(県南)
平成九年 安達東高校(県北) 双葉翔陽高校(相双)
平成十年 小野高校(県中)
平成十一年以降 福島地区 郡山地区 会津若松・喜多方地区 いわき中南部地区 相馬地区(三) 男女共学化の実施
1) 共学化のねらい
高校時代に男女が共に学び、それぞれの個性を生かした役割を担って協力し、互いに人格を尊重し合いながら充実した学校生活を送る体験は、将来、男女共同参画社会を築いていくうえで大きな意味がある。2) 共学化の方針について
○ 平成十五年度をめどに、すべての県立高校を男女共学にする。
○ 共学化に伴う諸課題の解決を図るとともに、必要となる施設設備の整備を行う。(四) 本県高校教育の充実について
1) 中高一貫教育
今後、「中高一貫教育研究会議」において具体的に検討する。2) 教育条件の整備・充実
○ 教職員の資質向上に努める。
○ 計画的な教職員配置を行うとともに社会人講師など指導者の確保に努める。
○ 多様な選抜方法を工夫する。
○ 学習施設の整備に努めるとともに、バリアフリー化、生徒減少によって生じる余裕施設の有効な利活用を図るなど快適な学習環境の確保を図り、その質的充実に努める。