教育福島0220号(1999年(H11)7・8月号)-022/52page

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応させて、「FKS.ED JP」としています。


四 先進的教育用ネットワークモデル地域事業との連携

文部省・郵政省の連携事業、先進的教育用ネットワークモデル地域事業(平成十年度)において、本県と山形県が共同の研究エリアとして指定を受けました。

この事業は、研究拠点としての県教育センターを中心に県内外四十の学校等を高速回線で接続することによって地域教育用ネットワークをモデル的に形成し、高速ネットワークを活用して先導的な教育実践や支援システム等に関する研究開発を行うことが目的です。

ふくしま教育総合ネットワークの本格的な稼働に先立ち、先導的な研究と役割が期待されます。

(1)対象地域:全国で三十地域

(2)予算額:三二二億円

(3)実施期間:平成十年度〜平成十三年度

(4)実施地域:福島県福島市、郡山市、伊達町、山形県鶴岡市、米沢市を一つの地域として指定

福島県内では、二十五校が研究指定を受け、研究に必要な回線、機器が整備され実践研究を行います。

(5)接続方式

研究拠点と学校などの間を、光ファイバー、DSL(Digital Subscriber Line)、WLL(Wireless Local Loop)、衛星通信、CATVを複合的に利用して、高速回線で接続します。

(6)研究内容例

○教材データベースなどの共同利用と、これを用いた指導法の研究

○共同学習、交流学習のあり方の研究

○児童・生徒と地域社会との交流のあり方の研究

○教員研修、教材研究などの情報交換・提供システムのあり方の研究

FKS


五 おわりに

新教育課程では、小学校・中学校・高等学校において、それぞれ「学び方やものの考え方を身に付け、問題の解決や探究活動に主体的、創造的に取り組む態度を育て、自己の在り方、生き方を考えることができるようにする」ねらいを持ち、「国際理解、情報、環境、福祉・健康などの横断的・総合的な課題、児童・生徒の興味・関心に基づく課題、地域や学校の特色に応じた課題について学習活動」などを行うとされる「総合的な学習の時間」が設置されることになります。

このような学習活動を成功させていくためには、ふさわしい学習環境を整えたり、外部との連携を図っていく必要があります。

ふくしま教育総合ネットワークは、新しいスタイルの学習を支援する教育環境として、本年十二月の本格的な稼働を目標に整備を進めます。

(*1)ISDN 「Integrated Services Digital Network(サービス統合デジタル網)」の略。電話、データ、画像、ファクス等の異なるサービスの情報をデジタル信号によって統一されたデジタル公衆網。情報を高速、安定して送受信できるのが特徴。

(*2)TRIX http://www.tia.ad.jp/trix/「Tohoku Regional Internet eXchange」の略。東北地区の学術・商用インターネットを相互に接続した地域内相互接続実験ネットワーク。


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