教育福島0220号(1999年(H11)7・8月号)-039/52page

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一人一人の感性を育てる学校環境緑化活動

河沼郡柳津町立西山小学校

豊かな自然に囲まれた本校では、平成八年度より「学校環境緑化活動」に取り組んでいます。学校はもちろんのこと、PTA、地域が一体となって、「子供たち一人一人の感性を育てる」ことに主眼をおいて継続実践をしています。

特に子供たちの「気づきの心」を高めることを柱とし、緑化活動と授業の一体化・子供の「発見」「気づき」「思い」を大切にする活動・地域との連携・人材の活用などを基本に据え次のような具体的内容で実践活動を行ってきました。

一 学校周辺にある樹木を「学びの木」として六年間にわたり継続観察する活動

二 土作りから始まる手作り花壇の活動

・思いをもとにデザインし、植栽する花一杯の学級花壇
・フラワーロードや花文字に挑戦するPTA花壇

三 地域の方々の協力を得ての栽培活動(かすみ草、リンドウ、シイタケ)

四 花のない冬に花一杯にする「にしやま栽培」活動(ドライフラワー作りへの挑戦)

子供たちは、朝、まず自分の「学びの木」にあいさつをし、昨日と違う変化に目と耳を澄まします。「桜の花びらはどうしてなくなってしまうの」一年生の素朴な発見は、その後の活動に一つの目標となって発展していきます。

今後も、環境緑化活動を中心に子供たちの感性を高める教育を充実させ生き生きと学習する子供を育んでいきたいと思います。

地域の人々の協力を得て栽培したかすみ草
地域の人々の協力を得て栽培したかすみ草

郷土文化体験学習

〜日本一のそば打ち名入が指導〜

耶麻郡山都町立山都中学校

「ほら、そば粉はこんな風にこねるんだよ」

本校の伝統行事「そば打ち体験学習」の一コマです。

我が山都町は、テレビや新聞でもよく紹介されるそばの里であり、そば打ちは、郷土の伝統として受け継がれてきた生活技術です。

そば打ち体験学習は、十二年前、勤労体験学習の一環として始まりました。八月のそば蒔きから十月の収穫、そして十一月のそば打ちと、生徒たちは、郷土文化の大切さや収穫の喜びを体得していきます。

そば打ち学習会当日は、全校生二百名余りが三十数班に分かれ、保護者の方々からそば打ちの技術を学びます。そして、そばの三原則である「挽きたて」「打ちたて」「茄でたて」を親子そろって味わいます。様々な太さ、硬さのそばですが、生徒たちの表情は満足感で一杯です。

さらに山都には、二年連続で素人そば打ち日本一になったそば打ちの名人がいます。その方を講師として招き、その名人芸を間近に見学し、コツを伝授していただきます。さすがに名人の手際よさや仕上がりの美しさには驚きの声があがり、生徒たちの意欲をかき立てます。

このように、郷土と一体となった行事をこれからも続け、生徒たちの郷土愛を育んでいきたいと考えています。

そば粉はこんなふうにこねるんだよ!
そば粉はこんなふうにこねるんだよ!


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