教育福島0220号(1999年(H11)7・8月号)-043/52page

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グラフ4 平成10年度 人間ドック地域別受診結果表

平成10年度 人間ドック地域別受診結果表

3 地域別受診結果について

グラフ4は総合判定の結果を表わしたものです。

・「■異常なし」:検査結果項目全てが「異常なし」

・「□経過観察」:検査結果項目が一つ以上「経過観察」で、他は「異常なし」

・「□要注意・要精検」:検査結果項目が一つ以上「要注意・要精検」で、「要治療」はなし

・「■要治療」:検査結果項目が一つ以上「要治療」ありを示しています。

このグラフからは、

1)  “異常なし”の人の割合が一番多かったのは相双地域、そして、要治療の人の割合が一番多かったのも相双地域でした。

2) 県中地域といわき地域は、ほとんど同じような傾向を示し、“異常なし”の人の割合が両地域共一番低く、二・一%となっています。また、“要注意・要精検”の人の割合が両地域共一番多く、約六三%となっています。

3) 全体的な傾向として、“異常なし”の人は全体の二%〜六%です。
約二〇%の人が“経過観察”を必要とし、五〇〜六〇%の人が“要注意・要精検”で、残りの二〇%が“要治療”となっています。

次に、それぞれの受診結果について、一番割合の多い検査項目を地域ごとに一覧表にしてみました。

表4 平成10年度 人間ドック受診結果一覧表(地域別特色)

経過観察 要注意・要精検 要治療
県 北 肝機能 消化器系 消化器系
県 中 一般理学 肝機能 循環器
県 南 肝機能 循環器 循環器
会津・南会津 血液系 一般理学 一般理学
相 双 血液系 消化器系 循環器
い わ き 腎機能 肝機能 循環器

表4からは、

1) 治療を必要とする方のうち、一番多いのが循環器の病気です。

2) 県北地域には消化器系に要注意・要精検、要治療のある方が多く、県南地域には循環器に要注意・要精検、要治療のある方が多くなっています。

3) 会津、南会津地域には、一般理学で要注意・要精検、要治療の方が多くなっています。

4) いわき地域には、腎機能の経過観察を要する方が多くなっています。その中で最近増えているのが、高尿酸血症です。これはプリン体を含む高蛋白質の過剰摂取が大きな原因の一つです。
野菜・果物など、アルカリ性の食品もバランス良く食べましょう。


◆健康を創っているのはあなた自身です。

○人間ドックで異常がみつかり、治療を受けて良くなったとしても生活習慣がそのままでは、いずれまた同じ異常が生じます。
○大切なのは、受診の結果を生活改善に生かすことです。
○受診後のアドバイスを守り、自分の健康管理に反映させ、健康で充実した生活を送れるようにしましょう。


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