博物館ノート
「化石さがしにでかけよう」
「化石さがしにでかけよう」は、野外に出かけて、地層の巾から実際に化石を掘り出す体験講座です。「シリーズ自然史」の一つとして、ほぼ毎年開かれています。このシリーズでは、ほかに、掘り出した化石を標本にする実技講座と、自然の歴史についての興味ある話題を紹介する講演会を行っています。
さて、ふだん街中で生活していると、化石の発掘を体験する機会などほとんどありません。けれども、街に近い身近な野山にも、化石の産地は案外多くあるものです。しかも福島県は、日木でも化石が多く見つかる地域の一つです。
化石発掘体験の最大の魅力は、数百万年も昔の大地に刻まれた自然の歴史を自分で掘り起こし、その場で手にとって味わえることです。おそらくは、「自然」が持つこんな魅力のためでしょう。子供たちの付き添いで講座に参加したはずのおとうさんやおかあさんが、昼食の時間を忘れてハンマーを振るう姿をよく見かけます。
自然科学の本質は、実験・観察・経験にあります。そしてそれは、難解なものというよりは、化石発掘の体験のように、むしろ好奇心とあそび心に満ちたものです。最初の味わいは理屈抜きの楽しさです。
あなたも、子供さんと一緒に、ぜひ参加してみませんか!
(詳しくは、県立博物館までお問い合わせください。電話 〇二四二−二八−六〇〇〇)
野外講座「化石さがしにでかけよう」
棚倉町寺山 日産化工株式会社採石場(平成7年5月14日(日))
実技講座「化石標本をつくろう」
博物館実習室(平成10年5月23日(土))
野外講座「化石さがしにでかけよう」
会津若松市黒森(平成9年10月11日(土))