教育福島0221号(1999年(H11)9月号)-050/52page
美術館だより
企画展
『生誕100年 関根正二展』
1999年9月4日(土)〜10月17日(日)
開館時間:9:30〜17:00(最終入館は16:30まで)
休館日:9/6(月)・13(月)・16(木)・20(月)・24(金)・27(月)
10/4(月)・12(火)
観覧料:一般・大学生=840円(680円)
高校生=630円(470円)
小・中学生=420円(310円)
※( )内は20名以上の団体料金
福島県白河市に生まれ、日本の美術に特異な足跡を残した画家・関根正二(1899−1919)。二科展に『信仰の悲しみ』などを出品して樗牛(ちょぎゅう)賞を受賞し新進の画家として期待されながら、スペイン風邪のためにわずか20年の短い生涯を閉じました。
関根の芸術はアカデミックな教育によって育てられたものではありません。先人たちの仕事から自分に必要なものを見つけて吸収する能力と、画家や作家などの友人たちとの交流によって、彼は成長していきます。天才にあこがれ、一直線に芸術に突き進んだその生涯と幻想的な作品は、時代を超えて私たちを強く魅了します。
生誕100年を記念して開催するこの展覧会では、現存する作品約90点と、彼が影響を受けた友人や同時代人の作品を展示し、関根正二の芸術の全体像をご紹介します。
「子供」1919年
「自画像」1916年
「チューリップ」1918年
講演会:「天才関根正二をめぐって」
酒井忠康氏(神奈川県立近代美術館長)
9月23日(木・祝)14:00〜 美術館講堂
(入場無料)
ギャラリートーク:9月17日(金)14:00〜
10月2日(土)11:00〜
※展覧会チケットをお求めの上、企画展示室入口にお集まり下さい。
特別展示
「―所蔵作品にみる―大正期の美術」
1999年8月26日(木)〜10月17日(日)
「生誕100年 関根正二展」の開催に併せて、特別展示として所蔵作品の中から大正時代に描かれた洋画、日本画、版画を展示します。関根の芸術の生まれた背景とともに、同時代に活躍した芸術家たちの多様な表現を関根の作品と見比べていただきたいと思います。
主な作家:万鉄五郎、岸田劉生、木村荘八、今村紫紅、坂内青嵐、酒井三良、恩地孝四郎
観覧料:関根正二展の観覧料でご覧いただけます。
長期休館のお知らせ
館内空調設備の全面的な工事のため、10月18日(月)〜2000年7月(予定)まで長期にわたり休館いたします。ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解とご協力をお願いいたします。
お問い合わせ:福島県立美術館024(531)5511