教育福島0222号(1999年(H11)10月号)-030/52page

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「インターネットで本の情報」



欲しい情報を、簡単に素早く手に入れることのできるインターネットは、職場だけではなく、個人が家庭で利用する機会も増え、私たちの生活の中で、一般的な存在となってきています。本の世界も同様で、インターネットを活用して、様々な情報が提供され、様々なサービスが行われています。今回は「本を調べる」をテーマに、そうした情報源をいくつかご紹介していきたいと思います。


本と言えば、まず図書館です。『図書館にはどんな本があるのだろう。読みたいあの本はあるのだろうか』。図書館に出かける前に知ることができたら大変便利です。これは仮定の話ではなく、インターネットで本の検索が行える図書館が増えています。

現在県内では、県立図書館と福島市立図書館がこうしたサービスを行っていますし、いわき市立図書館でも、図書情報の公開に向けて準備を進めています。開館日や開館時間に関係なく利用できるのが魅力です。

◆福島県立図書館

 (http://www.library.pref.fukushima.jp) 

◆福島市立図書館

 (http://www.city.fukushima.fukushima.jp/toshokan/index.html)


また、本の検索はできませんが、施設の紹介や行事の案内を行っている図書館もたくさんあります。こうした図書館検索に便利な、全国の図書館関係ホームページリンク集も作られています。ここでは、「日本図書館協会」をご紹介しましょう。

(社)日本図書館協会は、全国の図書館とその関係者の連携、図書館の進歩発展を目的とした団体で、そのホームページでは、全国の図書館とのリンク集が設定されています。

◆(社)日本図書館協会

 (http://www.jssst.or.jp/jla/index.html)


こうした図書館関係ホームページの中には、図書館関係者も仕事で活用する、本の検索ツールもあります。代表的なものとして「国立国会図書館」と「文部省学術情報センター」をご紹介します。

国会図書館は、書籍だけでも七〇〇万冊の蔵書数を誇る国内最大の図書館ですが、こちらのホームページからは、最近一年間に整理された和図書、約一〇万件を検索することができます。また、雑誌記事索引を採録している約七、○○○誌のタイトルと、国会会議録の検索が可能です。

学術情報センターは、学術情報の収集・整理・提供と、そのシステムの開発・研究を目的に設置された大学共同利用機関です。ここからは、全国の大学図書館が所蔵する、図書・雑誌の総合目録データベースを検索することができます。

◆国立国会図書館

 (http://www.ndl.go.jp/index.html)

◆文部省学術情報センター

 (http://www.nacsis.ac.jp/nacsis.index.html)


本の情報は、その活用現場からだけではなく、販売サイドからも得ることができます。大手の図書取次会社や書店では、新刊書を中心とした図書情報を公開しています。また、国内出版各社とのリンクはもちろんのこと、ネット上での発注環境も整っていますので、本を入手したいときなどは大変便利です。

こちらからは、現在人手可能な本が検索できるスグレモノをご紹介します。

◆(社)日本書籍出版協会

 (http://www.books.or.jp)

ここでは、毎月五日を目安に新規データが取り入れられ、より新しい情報が利用できるようになっています。検索キーは豊富で、その上検索スピードも高速、とても使いやすいシステムといえます。

最後に、こうしたホームページの中には、本文そのものを掲載し、インターネットで読書体験、というものも存在しています。著作権や版権などの課題もあるようですが、いずれにしましても、インターネットが、本をとりまく環境を楽しくしてくれているということに違いはありませんし、将来に向けて、その可能性をますます期待するところです。


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