教育福島0225号(2000年(H11)2・3月号)-006/52page

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提言

この道三十年

齋藤和夫

福島県子ども会育成会連合会会長
齋藤 和夫

昭和四十四年、単位子ども会へ入会以来、三十一年が過ぎ去ろうとしており、私にとって長いようで、また、短くも感じられる歳月でした。

夢中で取り組んだ子ども会やPTA活動は、時として多事多難を極めましたが、子どもを持つ親として今振り返ってみると、たくさんの素晴らしい思い出を残してくれました。

さて、社会の変化に伴い子どもたちの遊びも大きく変わってきました。私の子どもの頃は、大人の目も気にせず、日の暮れるのも忘れて、子ども同士で遊んでいたものです。そこでは創造性、自主性、そしてゆとりが生まれ、お互い一人の人間として接することができたものです。しかし最近は、外で遊ぶ子どもたちの声があまり聞こえなくなった、室内でテレビゲームをやって友だちと遊ばなくなった、仲間をつくることが苦手だという声をよく耳にします。そのような中、遊びの集団、仲間づくりの集団とも呼ばれる子ども会活動をより一層活性化することが求められています。そのためには、まず大人たちが子ども会をよく理解して子どもたちと接してくことが必要です。

また、子どもたちの教育は家庭だけでなく、地域ぐるみで育むことが大切だと言われています。このことは子ども会活動に長いこと携わってきた者としても強く感じているところです。地域ぐるみで子どもたちにかかわっていくことは、子ども、親、そして地域全体にとってもたいへん幸せなことです。


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