教育福島0225号(2000年(H11)2・3月号)-007/52page

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「子ども会」は地域で育てていくというのが、子ども会活動の原点です。地域の人々が連携して地域の教育力を回復していき、本当の意味での地域に根ざした地域ぐるみの子ども会でなければならないと思います。そのための一つの活動として、伝統文化を継承していくことがあるのではないでしょうか。このことは、地域の大人たちと子どもたちが接するよい機会にもなると思います。

近年、地域の行事や活動に参加していない子どもたちも多く見られ、地域での多様な体験が貧しく、その地域に住んでいるという意識さえ薄れている子どももいるのではないでしょうか。でも、本当は外でみんなと一緒に遊びたいと願っているはずです。その子どもたちが参加できる楽しい子ども会があればと思います。子どもたちが積極的に子ども会活動に参加している姿から、子どもたちの更なる成長も期待できるのではないでしょうか。子ども会活動は社会教育の場でもあります。子ども一人一人の個性を伸ばすべく子どもたちの声を聞き、自主性の向上を図っていく素晴らしい指導者がいたら、自然に子ども集団ができ楽しい魅力ある子ども会になると信じています。

完全学校週五日制を控え、その実施とともに親の意識改革も必要であると考えます。また、学校・家庭・地域の連携を強く押し進め、古くから伝わるふるさとの伝統文化と子どもたちが創り出す文化との調和を図り、二十一世紀へ向けての地域づくりこそ、私どもに与えられた使命であると考えております。

【著者紹介】

斉藤 和夫・さいとう かずお

〔職歴〕
昭和四十五年 いわき市小名浜港ケ丘子ども会育成会に入会
昭和五十五年 いわき市小名浜地区子ども会育成会連絡協議会会長
昭和五十七年 いわき市子ども会育成会連絡協議会副会長
          いわき市子ども会育成会連絡協議会会長表彰
昭和五十九年 福島県子ども会連絡協議会会長表彰
昭和六十二年 福島県青少年育成県民会議会長表彰
          東北地区子ども会連絡協議会会長表彰
平成三年    いわき市子ども会育成会連絡協議会会長
          福島県子ども会育成会連合会副会長
          いわき市青少年健全育成市民会議委員
          いわき市青少年問題協議会委員
          いわき市生涯学習推進委員
平成四年    いわき市小名浜地区社会を明るくする推進委員
平成五年    福島県知事表彰
平成六年    いわき市学社連携会議委員
          いわき市社会福祉事業団監事
平成九年    福島県いわき海浜自然の家運営委員
平成十年    全国子ども会連合会中央会議表彰
平成十一年   福島県子ども会育成会連合会会長
          東北地区子ども会育成会連合会理事
          福島県会津自然の家運営委員

提言


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