教育福島0225号(2000年(H11)2・3月号)-024/52page

[検索] [目次] [PDF] [前][次]

日々の想い

随想

日々の想い

ずいそう


とびきりの笑顔で

鈴木康泰子

鈴木康泰子

「先生、自主勉強やってきたよ」朝、待っていましたとばかり駆け寄ってきたA子。初めて自分から進んで自主勉強に取り組み、「どうだ、先生!」と言わんばかりにとびきりの笑顔を見せている。「すごーい!一ぺージびっしり。がんばったね」何気ないこんな出来事でも、私の心はいつにも増して張り切り気分になります。

四月、私はやる気十分で赴任しました。しかし、その自信も日が経つにつれて少しずつ不安と心配へ変わっていきました。「本当に分かっているのだろうか」授業をすればするほど不安になり、話をしているうち自分でも分からなくなってしまうのです。でも、一人一人にあった指導や分かりやすくて楽しい授業をしたい、そんな願いから何度も先生方に相談しました。するとその都度、授業を見せてくださったり、励ましの言葉をかけていただいたりしました。そんな積み重ねで、今は四月より更にやる気がアップしています。

子供たちからも私は、教えられています。友達にしか見せない表情や姿から、心の奥を知りたいと考え、休み時間など授業以外の場面で子供を見ていると新たな一面を発見します。

目を引くために、わざと目立つ行動をとる子。一緒に遊びたいと言えず意地悪をしてしまう子。小さなことをいつまでも気にして友達とぶつかり合う子。そんな子供たちの話をしっかり聞き、言い分を受け止めてやりたいと思います。うまく心を開いてくれたとき見せてくれるとびきりの笑顔は、私に信頼関係の大切さを教えてくれました。

そんな中、一学期の懇談会でもやる気をいただきました。「若い先生を、私たちが育てていかなくては」こんな私に、不安を抱くはずの保護者の方々からのこの言葉がとてもうれしく、勇気づけられました。

四月からの自分を振り返り、こんなにも多くの方々に支えられてきたことを強く感じています。それにこたえるには、精一杯努力するしかありません。そして、とびきりの笑顔で、毎日、子供たちを迎えたいと思います。

(福島市立杉妻小学校教諭)


「方言札」と沖縄の今

澤井一彦

澤井一彦

坂下高校では今年度の修学旅行で初めて沖縄に行きました。旅行先を決める際に行った生徒への調査では、関西を希望した生徒も少なくなかったのですが、現代の社会における沖縄の持つ意義を学ぶことも必要であり、また関西は移動時間が長いということからも沖縄に決定しました。

生徒がまとめた旅行後のアンケート結果から、この修学旅行が生徒にとってどのようなものであったかを知ることが出来ます。アンケートでは、印象に残った見学地の一位がライブハウス「チャクラ」での喜納昌吉&チャンプルーズによる平和音楽鑑賞会、三位か平和記念堂でのひめゆり学徒


[検索] [目次] [PDF] [前][次]

掲載情報の著作権は情報提供者及び福島県教育委員会に帰属します。