教育年報1957年(S32)-033/71page

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市町村のスタッフはどうか

 職務別十三市社会教育関係職員等級一

覧がようやくでき上った。

 旧五市で社会教育課がないのは郡山、

他の八市では課のあるほうが少くて、

磐城と原町にあるのみ。申合せたように課

長は昭和二十八年度に実施した三か月に

及ぶ社会教育主事講習の受講者が多い。

須賀川市の社会教育専任職員なしも困る

が、市として一名きりいないというのも

困りはしないか。

 公民館の職員に目を移すと内郷市のゼ

ロを除き、さすがに充実して来た感じを

与える。須賀川市の兼任職員は、市の財

政の許す範囲内で専任職員に切りかえて

ほしいものである。その他はそれぞれの

市において御判断いだたきたい。

 図書館は現在、福島、郡山、若松、

白河、須賀川の五市にあるのみで、他の市

にはないし、これからも簡単には新設さ

れそうもない。やっぱりここでも須賀川市

の社会教育行政は、過去のゆきがかり

を清算して、もっと須賀川市の現在の規

模と性格にあったものにしなければなら

ないのではないか。内郷市はようやく専

任の教育長を迎えたばかりであるから将

来に期待することにして筆をひかえる。

現在県下の全町村にわたって、社会教

育関係職員しらべをしているから、その

うち十三市の場合のように、各出張所ご

との町村社会教育関係職員等級一覧を作

製し、社会教育関係職員が実際にどれば

けおって、どんな待遇を受けているかを

明かにしたい。

 公民館という名前だけがあっても、建

物や専任職員や設備がととのっていなけ

れば、どうにもならないことである。

 唯、ここで繰返し繰返し申上げておき

たいことがある。それは、社会教育の専

任職員をおくと、教育長はじめ多くの人

々が、この専任職員を社会教育の先生と

見なし、社会教育活動の一切をこの人に

かぶせようとする誤りについてである。

市町村の社会教育スタッフ
  13市の場合  平均 96町村
の場合
平均
教 育 長 13人 1人  96人
(うち兼任1)
1人
社会教育課員 33人
(うち課長6)
2.5人 28人 0.3人
公民館職員
図書館職員
115人
34人 
149人 11.5人 170人 1.8人

 上の数字はすべて専任者の数

解説:市の場合であると、社会教育課員が平均して2人半

 いるのに対して、市町村の場合であると、僅かに3町村

 半にたった1人ということになる。公民館の職員の場合

 でもたいへんな違いである。

職務別13市社会教育関係職員等級一覧

注1 ( )内の数字は等級及び号 2  )内の数字は人数
市別\職務別 福島市 郡山市 会津若松市 平市 白河市 須賀川市 喜多方市 相馬市 原町市 常磐市 磐城市 内郷市 勿来市
教育長 45,000 42,000 40,500 38,800 22,000 33,900 32,000 26,000 20,000 32,000 32,000 32,000 30,000
課  長  25,000
(2.5)
1)
  26,200
(2.6)
1) 
22,600
(2.3)
1)
26,200
(2.14)
1)
        14,300
(2.6)
1) 
  19,300
(3.5)
1)
      
係  長 21,400
(3.7)
1) 
21,400
(2.1)
1)
15,300
(3.1)
1)
                   15,300
(2.1)
1) 
     
主  事  14,300〜9,800
(4.10〜4.5)
3)
11,400〜9,800
(4.7〜4.5)
2)
  19,300〜12,300 
(4.15〜4.8)
3)
19,300
(3.17)
1)
   13,300
(3.3)
1)
14,300
(2.7)
1)
           12,300
(4.8)
1)
その他         13,00〜11,400

(5.17〜5.15)
3)
             9,200
(5.11)
1) 
7,400
(4.3)
1)
6,300〜5,700
(5.6〜5.3)
3)
14,100〜8,000
(5.18〜5.12)
2)
6,600
(5.17)
1) 



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