教育年報1958年(S33)-009/83page
◇公民館
長沼町公民館 館長 大河原清
施設設備の充実につとめ地域課題に対して館長,
主事一体となり,民主活動を積極的に継続し,生活
の技術や運営に創意を高めるよう努め,その実績が
極めて顕著である。
◇青年会
東白川郡矢祭村青年会茗荷支部 支部長 松本一郎
会員相互の協力によって図書館をつくり,その維
持,管理,図書の購入など自主的に経営し,学習を
中心とした団体活動を行っている。
石川郡石川町野木沢青年団 団長 相楽茂勝
公民館と協力して,地域社会の実態調査に着手し
新らしい村づくりをめざして,生活学習,生産学習
を展開している。
南会津郡伊南村伊南青年団 団長 金田伝三
婦人会,農協と協力して生活改善,生産活動を推
進し,水道の完成,ナメコの罐詰,瓶詰などに多大
の成果をあげている。
◇婦人会
福島市笹谷婦人 会長 遊佐ヨツ
小集団活動を重点的にとりあげ民主的な婦人会運
営に努力し,会員のグループ学習の中から若い主婦
たちの学習の場も,うみだしている。
西白河郡西郷村羽田婦人会 会長 添田愛子
旧村を5つの独立婦人会にわけている。その1つ
であり,自主的に運営を行っている。また食生活改
善のモデル地区として,全婦人が強力に実践してい
る。
◇PTA
会津若松市日新小学校PTA 会長 新城猪之助
町内PTAをつくり,子どもの世話を活発に行っ
ている外,母親読書会,学校教育設備等に積極的に
参加している。
勿来市川部中学校父母と教師の会 会長 小野弥久
成人教育に重点をおき,地域公民館,各種団体と
の連けいをとって教育環境の醸成に努めている。
磐城女子高等学校PTA 会長 山崎賢助
父母教師一体となって,生徒の学習向上,体育の
奨励,生活指導に全力をつくし,この功績が大きい。
b 第11回福島県文学賞
小説(一枚の板) 長嶋恒義
県文学賞 短歌(自然律) 服部童村
俳句(驕子句集) 遠藤徳重
詩 (若い青年) 川上春雄
短歌(求道) 唐橋秀子
準 賞 〃 (胡桃抄) 野崎梅子
俳句(暦日) 渡辺柳春
〃 (虚栄の歌) 岑伸六
小説(天井棧敷) 岩野喜三郎
〃 (虚しい人々) 佐藤佑一
〃 (結婚記念日)佐藤寿楼
奨 励 賞 詩 (昇天禁)本田俊夫
〃 (童子記) 村野井幸雄
短歌(鼬獲りの歌)角田一男
青 少 年 小説(秋雨) 佐藤三恵子
文学奨励賞 短歌(急流) 角田昭夫
c 文化功労賞
第7回福島県文化功労賞
○矢部保太郎(須賀川市字西3丁目7)
略歴 明治15年4月4日岩瀬市長沼町に生る。当
年76才。俳誌「桔桿」を大正11年6月に創刊,誌令
400号に達す。須賀川の生んだ俳聖市原多代女全集を
編し,目下印刷中。日本俳文会員。
郷土の人物研究,史学会員として各種の研究会展
覧会等を開催,現在須賀川史学会会長。
須賀川市図書館長ならびに公民館長として社会教育に尽力した。
○二瓶清(喜多方市関柴町上高額)
略歴 明治16年8月18日関柴村の現在地に生る。
当年75才,大正14年新井氏とともに喜多方史談会を
おこし「北陽史談」を発行その主幹となる(昭和17
年中止)。明治42年頃から考古学を学び,会津地方
の遺跡を探訪し「日本石器時代遺跡発見地名表」の
会津の部は大部分氏の報告による。
考古資料,古美術品,古書類を収集し,自宅を開放
して参観に供している,目下有志の間に
「二瓶記念館」設置の儀がある。
昭和10年頃から国宝等の下調べ資料作製に従事し
昭和31年12月より福島県史跡名勝天然記念物,国宝
および重要美術品調査委員となる。現在県文化財専
門委員として同会議議長である。
d 特別功労賞
○(故)宮内富貴夫
略歴 明治40年3月25日長野県更級郡稲荷町生。
小学校5年頃より考古資料に興味をもち,以来40年
蒐集されたものは33,540点におよび,昭和24年所蔵
の資料は建物78坪を建築して,これを「南奥文化博物館」
と名付けて一般に公開した。現在福島市に無
償で寄贈し,福島市児童館に保管され,一般に公開
されている考古学資料600点。
B 学校教育関係表彰
a 教育功労者
福島第一小学校長 青木喜八郎
保原中学校長 和宇慶良春
梁川小学校長 斎藤一男
謹教小学校長 三橋重