教育年報1958年(S33)-078/83page
県立図書館利用状況
(昭和33年1月〜12月迄,但し11月は移転の為休館)
職業別利用者数 館内 計 比率 中学生 4,250 ― 4,250 7.2 高校以上 31,679 (4060) 35,739 60.8 教育家 157 (183) 340 0.6 官公吏 1,084 (2059) 3,143 5.3 銀行・会社 835 (1020) 1,855 3.2 農業 244 (54) 298 0.5 商 業 359 (369) 728 1.2 工 業 634 (506) 1,140 2.0 その他 493 (348) 841 1.4 無職・主婦 6,137 (1238) 7,375 12.5 児 童 3,112 ― 3,112 5.3 計 48,984 (9837) 58,821 100% 利用図書册数 館内 計 比率 総 記 1,159 (131) 1,290 2.4 哲学 1,364 (619) 1,983 3.7 歴 史 3,123 (653) 3,776 7.0 社会科学 4,090 (1792) 5,882 10.9 自然科学 3,267 (611) 3,878 7.2 工業・家事 1,312 (269) 1,581 2.9 産業 614 (197) 811 1.5 芸 術 1,253 (533) 1,786 3.3 語学 1,724 (268) 1,992 3.7 文学 7,261 (4410) 11,671 22.0 雑 誌 3,019 (354) 3,373 6.2 児 童 15,750 ― 15,750 29.2 計 43,936 (9837) 53,773 100% 註 ( )内の数は館外個人貸出を示す。
4.整理事務
A 図書館奉仕の前にどんな仕事があるか
図書館に行って本を読んだり,調べたりしたこと
のある方は痛切に感じることであるが,自分の読み
たい本,調べたいことがらを,何万冊の資料のなか
からさがし出すことは容易なことではない。
図書館では,これらの利用者があらゆる角度から
資料をたやすくさがし出されるように,各種の目録
を作ったり,分類して体系的に順序よく書架に並べ
ている。また,利用者の要望を聞き,地域の特殊性
や図書館の性格を考慮して図書を選択し,購入した
り,寄贈をうけている。これらの図書を図書館の蔵
書として図書原簿に登録して蔵書印を押し,ラベル
を貼って書架に並べることによってはじめて利用者
の手に渡る。このように利用者の手に渡る前の仕事
を図書の整理といっている。それでこの整理のよし
あしが図書館奉仕に直接に影響を与えることになる
B 整理事務ではどんなことをやっているか
a 図書の選択と廃棄図書の調査
b 受入
注文および寄贈申込,寄贈台帳・図書原簿の記載,
蔵書印・登録印の捺印・ラベル・ブックカード・ブ
ックポケットの作製貼付・逐次刊行物・小冊子類の
処理
c 目録
事事務カードの作製(書架目録,著者目録)閲覧用
カードの作製(著者目録・書名目録・分類目録・件
名目録)目録カードの編成
d 分類
図書の分類,特殊資料の分類,件名標目と参照の決
定,図書記号の決定
e 蔵書目録の作製
旧蔵書の目録の記述と分類替,蔵書目録の印刷
f 製本
事前製本,破損図書の修理製本,逐次刊行物の合綴
C ここ数年来の整理事務の状況
新聞・雑誌・パンフレットその他逐次刊行物を除
いた一般図書は,1カ年間に約5千冊増加するが,
これらの図書は毎日整理されて閲覧に供されている。
この新着図書の整理と平行して,昭和28年より継
続事業として,全蔵書の冊子目録を刊行することに
なり,旧蔵書約6万冊の目録の記述と分類替を開始
し,昭和34年3月までに2万1千冊の整理を完了し
た。
この旧蔵書の整理によって,昭和30年3月には郷
土資料,31年3月には総記・哲学篇,33年3月には
歴史篇の蔵書目録を刊行し,34年度には社会科学篇
を刊行する予定である。これら蔵書目録の刊行によ
って図書の利用価値は高まり,書庫にうずもれてい
た資料も日の目をみるにいたった。
5.図書館協会の動き
年月日 種 別 会 場 要 項 33.4.24 監 事 会 県立図書館 (1)昭和32年度決算監査 (2)〃 事業実施状況監査 33.6.16 評 議 員 会 郡山市図書館 ○報告事項 (1)昭和32年度事業実施報告 (2)〃 歳入歳出決算報告 (3)〃 監査結果評報告 (4)第5回福島県図書館大会において
決議された協議題等の処理状況報告