教育年報1959年(S34)-056/121page
6日(木) 9.00-12.00
13.00-17.00青少年教育
1,青年団の歴史的考察と今後の課題
2.青年学級の歴史的考察と当面する課題福島大学学芸学部助教授
県教委社会教育主事堀口智明
丹野清栄7日(金) 9.00-12.00
13.00-17.00成人教育
1,成人教育の概説(目標,範囲,形態)
2,成人教育講座の開設,運営文部省 8日(土) 7.00-12.00
13.00-17.00青少年教育
1,青年団の歴史的考察と今後の課題福島大学学芸学部助教授 堀口智明 9日(日) 9.00-12.00
13.00-17.00成人教育
1,PTAの諸問題
2,戦後の婦人教育史〃
県教委社会教育主事〃
海野昇雄10日(月) 10.00 閉講式
3青少年教育
A 本年度における青少年教育の重点目標
勤労青少年の教育をどのようにして充実していくかと
いうことは,単に社会教育の領域だけの問題としてとり
あげるだけでなく,学校教育を含めた,広い教育の領域
で,総体的にすすめていかなければならない。とくに定
時制高校,産業高等学校と関連させながらどのようにす
すめていくかという問題については,未解決の問題も多
く,その解決は,なお,今後に残されているといわなけ
ればならない。
本年度は,青少年団体の育成と協力,青年学級の充実
という二つの重点目標を樹て,さらに青少年団体につい
ては,集団活動による社会道徳の振興 生活に即した学
習活動の促進,そして少年団体の育成強化を努力目標と
してすすんできた。
青年学級については,職業教育,科学教育の充実,国
際理解のための教育,学習課程の研究と指導法の改善,
講師組織の確立等の諸問題をとりあげ,市町村教育委員
会と協力して振興に努力した。
青年学級も振興法の制定以来7年目を迎え,新たな段
階の問題に当面してきた。東白川郡古殿町青年学級を中
心とした,青年学級の歩みは,従来までの欠点を反省
し,長所を残し,新しい時代の地域の要望にこたえるこ
とのできる青少年を育成することを目標にして過去3ケ
年の実績を積み重ねてきたが,今後の新しい方向を示す
ものとして注目に価するといえよう。その実績は,「村
ずくりの青年学級」35年1月15日刊にまとめられている。
A 昭和34年度東北ユネスコ青少年成人教育指導者講習会
成人,青少年教育の中にユネスコの提唱する「国際理
解と協力のための教育」をどのようにとり入れていくか
ということについては,いろいろと研究がなされている
が,問題はむしろ今後の研究にまつところが多いといわ
なければならない。このような趣旨で各県で相互に開催
されている東北地区の講習会を本年度は福島県を会場と
して開催した。
a,期 日 6月27日・28日
b,会 場 飯坂町 福島県婦人会館
c,主 催 日本ユネスコ国内委員会 福島県教育委員会
d,参加者 東北六県の社会教育関係職員・ユネスコ関
係団体役員 90名
e,講 師 日本ユネスコ国内委員
東京都立大学教授 小山隆
国際基督教大教授 日高第四郎
福島大学教授 平井博
f,研究題目
(1)国際理解と日常生活の結びつきをどのようにした
らよいか。
(2)世界の人権宣言の普及について
g,この講習会は,青少年,成人部会に分かれ,さらに、
主題についてパネル討議を行い研究を深めた。
B 「国際理解と協力のための教育」の研究学校および
学級委嘱
この教育の普及と徹底を期するため,とくにどのよう
な教育内容,方法が,最も有効であるかを科学的教育実
験によってたしかめることを目的として,2ケ年にわた
る継続研究をするため,研究学校,学級を委嘱した。
研究指定学校 福島県立白河女子高校
〃 学級 会津若松市青年学級
信夫郡吾妻村野田婦人学級
C 少年団体指導者講習会
少年教育の重要性にかんがみ,少年指導者に対し,団
体に必要な研修を行い,その資質の向上をはかり,少年
団体の育成振興をはかる。
(1)期日 7月4・5・6日
(2)会場 猪苗代町 積慶寮
(3)講師 福島大学助教授 西間木リツ
(4)参加者少年団体指導者,市町村教委職員,青婦人
団体役員60名
(5)研究課題 少年団体指導の方法と技術
(6)県内には,各種の少年団体,こども会等があり,そ
れぞれ活発に活動しているが,指導技術については,
まだまだ研究の余地があり,この講習会は大いに益す
るところがあった。
D 育年団体指導者講習会
(1)青年団体の当面している諸問題を研究し,今後の活
動の方向を究明する。