教育年報1959年(S34)-069/121page

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(3)第一回北海道,東北ブロック民俗芸能大会

 10月22日昼夜2回,仙台市公会堂において開催した

が,一県一団体とし,本県よりは次の団体が出演して好

評を博した。

出演種目 出演団体
古寺山自奏楽
○平鍬踊
○御田植踊
○獅子踊
石川郡大東村大字上
小山田
古寺山  白山寺


(4)第9回福島県郷土芸能大会

 34年11月28日,田村郡船引町において次の七団体を推

せんして第9回大会を開催したが,この日には,文化財

専門審議委員本田安次,同事務局榎本技官,東京都文化

財審議員宮尾しげを等を迎えて実施した。

  第8回福島県郷土芸能大会

名称 出演団体 人員
高紫の七福神 田村郡西田村高柴 19人
羽出庭のジャンガラ念仏 〃  小野町上羽出庭 11人
小野の大倉獅子 〃   大倉 31人
南津島の田植踊 双葉郡浪江町南津島 32人
  同   長獅子    同  
三城目の平鍬踊 西白河部矢吹町三城目 21人
  同   獅子舞    同  
光大寺の三匹獅子 田村郡船引町芦沢 12人
大鏑矢神社女男獅子 同 大鏑矢神社 6人


 続いて2月13,14日の両日本田安次,榎本由喜雄,山

口弥一郎,梅宮茂が双葉郡良江町津島の現地において田

植踊等の民俗芸能について現地調査を行った。

F 文化財の活用

 文化財の価値と認識を高めるために次の展示会,資料

刊行等を行った。

○展示会

名称 主催 場所 期日
天然記念物
秋田犬展覧会
社団法人
秋田犬保存会支部
福島市中央公園 34,9,24
35,3,13
奥州ゆかりの
名刀展
財団法人日本美術
刀剣保存協会支部
福島市ツタヤデパート 34,11,6〜8日


○刊行物スライド製作一覧

名称 内容 形態 執筆者
福島県文化財調査
報告書第8集
入水鐘乳洞
埋蔵文化財調査報告
単行本 三本杉委員
梅宮主事
福島県の文化財目録 郡市別一覧   同 今野主事
福島県の民俗芸能 第9回大会解説   同 梅宮主事
福島県の文化財 指定文化財 「社会教育」毎号登載   同
文化財講座 有形文化財の概説 「月報」毎号登載   同
文化財めぐり   毎日新聞特集
(9月〜10月)
資料提供
文化財スライド第3集
福島県の文化史
文化のうつりかわり  スライド 梅宮主事


 国宝,重要文化財の公開が行われることは,文化財の

活用,顕彰に大いに役立つことであるが,所有者(管理

者)以外の者が行う場合は許可を要する。これは文化財

のき損,減失を防ぐためであるが,物件によっては公開

により損傷を受けるものも少くないので,法により公開

を禁止又は制限を加えるものとある。本県の文化財中,

公開取扱注意品目に該当するものに次のものがある。

◎国宝重要文化財公開取扱注意品目第一類に指定された

もの。

  ○第一類指定物件

番号 指定 名称・員数 所有者 注意を要する事由
86 重要文化財 埴輪男子胡 坐像一■ 福島県(県立磐城高校) 構造複雑
破損し易し


 第一類とは 現状において損傷が多いため,或いは移

 動により損傷のおそれが極めて大なるため現在地より

 移動を制限するもの。

G 刀剣の登録

 銃砲刀剣類等所持取締令に基く,美術品として価値の

ある火なわ銃式火器,刀剣類の登録は昭和25年以来,当

委員会において実施しているが,本年度は県警察本部と

協力して,「銃砲刀剣類発見届出運動」を全般的に展開

した結果,例年に倍する登録を行った。その状況次のと

おり。

  昭和34年度の審査会開備状況

月日 場所 審査委員 登録件数 備考
4月15日 福島市 佐藤(源)・野木村・青木 269  
5月1日 会津若松市 米山・佐藤(源) 247  
5月15日 郡山市 青木・佐藤(源) 193  
6月1日 平市 佐藤(巌)・野木村 145  
7月1日 原町市 佐藤(巌)・佐藤(源) 197  
8月1日 白河市 青木・米山 156  


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