教育年報1959年(S34)-116/121page
よって一回30冊程度1ヵ月から2ヵ月の期間貸出を行っ
ているものである。
なお,本年度は各分館に新刊図書200冊ずつ配置した。
A表についてみると昭和34年1月から12月までの1ヵ
年の利用状況は貸付件数583件,利用人員12,965人,利用
冊数22,138冊で前年に比較して若干の増を示している。
B表についてみると最も多く利用しているのは,読書
会でつぎが青年会,官庁会社,婦人会の順となってい
る。利用の少いのは公民館でこれは公民館の図書部が充
実しつつあるためではないだろうか。
C表については貸出先を地域別にみると本館を除い
て,各分館ともその分館所在地,つまり郡山の場合は
郡山市内というように,その地域の奉仕区域に重点があ
り,分館としての全担当地区には及んでいないというこ
とがうかがわれるので,これは改めていきたい。また
会津若松分館の貸出状況は極めて少なかったことは遺憾で
ある。
D表についての利用状況は,男女ともほぼ同率で,男
50.8%,女49.2%が利用しているがこれは婦人層の読書
に対する関心が高まってきたためと思われる。
E表についてみるとこの貸出文庫は自由編成と固定編
成の二種あるが,利用団体の大部分は自由選択の方法に
よるものである。最も多く読まれたのは文学関係,つぎ
が社会科学関係,芸術,歴史伝記関係,産業,哲学,そ
の他の順になっている。
A 貸出文庫
利用状況 (昭和34年1月〜12月)
館別\区分 貸付件数 貸付冊数 利用人員 利用延冊数 本館 221 6,028 3,609 9,206 郡山分館 127 2,775 5,059 5,055 会津分館 5 100 112 191 平分館 67 1,533 1,057 2,632 白河分館 59 1,486 1,149 2,386 相馬分館 45 905 811 1,108 田島分館 59 1,520 1,168 1,560 計 583 14,347 12,965 22,138
B 貸出先
貸付先別\館別 本館 郡山分館 会津分館 平分館 白河分館 相馬分館 田島分館 計 比率 読書会 139 54 1 26 45 39 38 342 58.76 青年会 63 2 1 10 6 3 20 105 18.04 婦人会 27 14 1 42 7.22 公民館 13 1 3 17 2.92 官庁会社 6 43 17 7 3 76 13.06 計 221 127 5 67 58 45 59 582 100.0
C 地域別
地域別\館別 本館 郡山分館 会津分館 平分館 白河分館 相馬分館 田島分館 計 比率 市 81 125 3 42 48 22 321 55.15 町 134 1 23 1 20 33 212 36.43 村 6 1 2 2 9 3 26 49 8.42 計 221 127 5 67 58 45 59 582 100.0
D 性別
館別\性別 本 館 郡山分館 会津分館 平分館 白河分館 相馬分館 田島分館 計 比率 男 1,700 2,549 49 694 701 334 560 6,587 50.81 女 1,909 2,510 63 363 448 477 608 6,378 49.19 計 3,609 5,059 112 1,057 1,149 811 1,168 12,965 100.0
E 読書傾向
分類別\館別 本 館 郡山分館 会津分館 平分館 白河分館 相馬分館 田島分館 計 比率 総 記 66 19 1 21 49 3 61 220 1.03 哲 学 193 67 99 82 20 77 538 2.43 歴 史 93 253 3 115 74 41 87 666 3.01 社会科学 387 215 5 134 100 50 102 993 4.49 自然科学 103 100 10 28 45 21 82 389 1.76 工 学 125 43 2 34 34 25 84 347 1.57 産 業 330 21 19 44 43 48 119 624 2.82 芸 術 172 333 7 102 107 41 98 860 3.89 語 学 77 3 23 34 44 67 248 1.12 文 学 7,660 4,001 144 2,032 1,818 815 783 17,253 77.88 計 9,206 5,055 191 2,632 2,386 1,108 1,560 22,138 100.0
B 青少年巡回文庫
青少年団体活動促進事業の一環として,青少年の読書
の健全な発達を図るため,主としで読書に恵まれない地
域に対して青少年向適書による巡回文庫を実施し,読書
グループの育成と青少年団体活動の促進に資している。