教育年報1960年(S35)-042/135page
生活指導の実際」
・発表会 35・11・25(金)
◎常磐市立湯本第一小学校
常磐市立湯本第一中学校
・研究主題 「生活指導の改善と地域との提携,指
導組織のあり方
・発表会 35・11・18(金)
◎大沼郡三島村立宮下中学校
・研究主題 「中学校の生活指導をどう改善したら
よいか。」
・発表会 35・11・15(火)
◎相馬郡新地村立駒ケ嶺中学校
・研究主題 「ホームルームにおける生活指導はい
かにあるべきか」
d 手びき書の作成
児童生徒の性的非行や,これに関連した問題が多発す
る現状にかんがみ,「純潔教育の手びき」を作成し,小
中学校に配付した。
編集委員 指導主事,生徒指導主事
発行年月日 35・5・31
体 裁 A5版 171ページ
e 保護(補導)委員会の育成
児童生徒の校外指導のため,保護(補導)委員会の組
織が昨年来各地に結成されたが,本年度は各地区ともそ
の活動が軌道にのり成果があげられてきている。その組
織は,地区の実績により一様ではないが,連合体組織で
あり市町村または方部単位の支部を持っている。その活
動のおもなものは次のとおりである。
◎校外補導の実施
◎関係機関との連絡
◎情報,資料等の交換
◎研修行事の開催
◎機関紙の発行,配付
この組織活動は,本県における生活指導を大きく推進
するものとして多大の期待をかけられる。
D 特別教育活動・学校行事等
a,特別教育活動
(1)概 況
新教育課程の実施をひかえて,特別教育活動において
も再検討を要する点があるが,全般的傾向としては,各
教科・道徳などの研究が中心になって,特別教育活動ま
では手がのびないというのが実情であった。
しかし,小学校における学級会活動の運営のあり方,
中学校における学級活動なかんずく進路指導のあり方に
ついては,各学校とも関心をもち研究にも力が注がれ
た。
(2)研究学校と研究委嘱校について
特別教育活動の指導計画のあり方とそおの指導法の全
般にわたり研究をとげたものとして北会津村立荒舘中学校
がある。また,学級活動における進路指導について研
究し,年間計画や指導法においてみるべき成果をあげた
ものとして,四倉町立四倉中学校および塙町立笹原中学校
がある。さらに,学級活動の運営をとりあげ,その過程で道徳教育
との関係を追求したものに長沼町立長沼中学校がある。
(3)高等学校生徒会の連合組織について
高等学校の生徒会について,連合組織などを結成し,
またはこれに参加しようとする動きが,一部の地区に見
られをが,これは望ましくないとして,文部省初中局長通達
が昭和35年12月24日付で出された。 (文初中第505
号「高等学校生徒会の連合的な組織について」)
県教委としては,「この通達の趣旨にそって,各学校
の実情に即した適切な指導を行なうよう」に通達した。
なお,本県においては現在,この通達の趣旨に添わない
ような生徒会の動きは認められない。
(4)青少年赤十字活動について
本県における青少年赤十字活動は,その加盟校の数に
おいて全国第1をしめるにいたった。 (小学校92校,中
学校80校,高等学校39校)そこで日赤福島県支部と共催
で,補導者講習会を開催する等その健全育成に努めた。
b,学校行事等
学校行事等は,新教育課程において,教育課程の一領
域として位置でづけられることになったので,これを機
会に再検討しようとする気運はみられるが,その具体的
な動きはあまりめだたなかった。
研究委嘱校として,熱塩加納村立熱塩小学校と
石川町立母畑小学校とが,学校行事の指導計画と運営とをとり
あげて研究した。これによって指導計画のあり方,行事
の精選の必要,指導上の着眠点等がそうとう明らかにさ
れたのは大きな収穫であった。
6特殊教育
A 特殊学級の教育