教育年報1960年(S35)-083/135page

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 ソフトボール投 昭 33 32.5 20.3 45.6 23.8
34 32.4 20.8 46.1 24.8
35 28.6 17.2 32.9 20.3 35.5 21.9 40.5 22.5 46.7 24.5 23.8 23.6
全国34 28.1 17.0 32.6 19.3 36.3 20.9 42.3 22.6 47.0 22.9 55.0 22.9 51.7 23.1
 懸垂(男子回数

     女子時間)

昭 33 5.3 29.2 8.4 27.1
34 5.0 32.9 8.1 34.5
35 4.0 25.7 4.7 25.5 4.7 24.8 5.9 25.8 7.6 24.6 9.0 20.9 10.0 14.9
全国34 3.2 14.7 3.5 12.9 3.8 14.4 5.2 14.0 6.0 13.6 8.2 14.8 7.7 11.7
持久走 中・高

男 1500

女  800

昭 33 4.30.5 4.01.5 6.18.9 3.56.4
34 4.24.3 3.50.9 6.15.3 3.53.6
35 2.37.4 2.56.8 4.25.2 3.51.0 6.40.8 3.47.5 6.27.8 3.49.2 6.13.6 3.49.6 6.01.4 3.56.1 6.05.8 4.15.6
  (600m) (1,000m (800m) (1,500m (800m) (〃) (〃) (〃) (〃) (〃) (〃) (〃) (〃)
全国34
 

運動能力の測定については昨年度までは小学校第6学

年男・女および中学校第3学年男・女について行った

が,今年度から対象学年を拡大して小学校は第5学年以

上,中学校は全学年,さらに高等学校について全日制,

定時制それぞれ一こ学年に実施した。また全国との比較

においても,実施種目に若干のちがいがあるので,全体

について比較することはできないが,上記の表によって

考察してみたい。

a,50メートル走

 男女とも学年の進むにしたがって発達しているが,全

国の比較では,小学校は劣っている。同一学年ひでは殆

んど差がない。

b,走り幅とび

 男子は15年ぐらいまでは急速な発達が見られる。女子

は中学校までは順調に発達するが,以後は次第に鈍る。

c,ソフトボール投

 男子は中学校一年までは順調に,以後高校二年ぐらい

までは急速に発達する。全国平均との比較では若干上回

っている。女子は小学校および中学校二年までは全国平

均を上回わっている。また中学校までは順調に発達して

いるが,以後発達は鈍っている。

d,懸垂

 男子では中学一年までは僅かの発達があるが,二年か

ら急速に発達する。女子は不定型を示している。

e,持久走

 男子は学年の進むにしたがって発達するが女子は,中

学一年が最高を示している。

C 学校体育指導者養成実技講習会

 この実技講習会は第3回目を行ったが,本県の体育の

指導能力の向上と,各出張所単位に指導助言的役割をも

った指導者の養成をはかり,指導上の認識体系を確立

し,その強化をねらいとして実施してきた。

a,期日 4月28日より3日間

b,場所 福島大学学芸学部,福島第一小学校,

福島第二中学校,福島商業高校,成蹊女子高校

c,参加者

 小学校 160名  中学校 160名

 高等学校 30名   計  350名

d,中央講師

  東京教育大学教授   本間茂雄先生

 地方講師

  福島大学学芸学部教授 鈴木源六先生

 外26名

e,内容

 体育理論,徒手体操,器械運動,陸上運動,ボール運

動,その他の運動,格技(すもう,柔道)

f,開催の重点事項と結果

(1)小学校および中学校・高等学校の二つに大別して,

それぞれの色種目を二三日聞通して履修することにし

た。

 これまでは小・中を混合して実施してきたが不徹底に

終っていたので,これを改めて実施した結果,内容を系

統的段階的に研究することぎができて極めて有効であっ

た。今後もこの原則を守っていきたい。

(2)技能の向上と指導法の把あく

 教材を正しく理解し,その技術を体得することを主眼

とし,さらに学習指導の方法を併せて研究することに重

点をおいた。したがって実際の運動を通して技術を養い

指導法を生み出すことに努めたから,理論的なものは運

動練習の中で行うようにしたので非常に能率的ひであっ

た。

g,修了証書

 全日程を修了したものには証書を授与したがプリント

のため明年度は是非印刷にしたものをという要望が多か

った。

D 学校体育伝達講習会

 上記の指導者養成実技講習会に参加したものが各出張

所ごとの計画によってそれぞれ伝達講習会を開催した。

a,期日 6月上旬〜7月上旬

b,場所 各出張所単位

c,伝達講習会の開催の方法と結果

(1)企画は出張所において立案する。

(2)講習の内容は,地方の実情を考慮し,県講習会の内

容を取捨選択し,効果的な方法で行う。


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