教育年報1960年(S35)-084/135page
(3)講師団の編成は,県講習会受講者の外に,他の適任
者の協力を得ること。
(4)運営にあたっては会場校や会場地の地教委,体育研
究会支部の理解と協力が得られるようにする。
(5)結果
運営方法上からは2〜3カ所にブロックを分けて開催
したところが多かったが,さらに小さくして講師団が移
動して巡回的な形態をとったところもあり時間的には長
くかかったが,極めて効果的であったことが報告されて
いる。全般的にはもう少し予算措置がほしいという要望
が多かった。
E 研究指定校発表会
a,昭和34・35年度研究発表会
◎共通テーマ
・グループ学習はどのようにすればよいか。
・体育における保健指導はどのようにすればよいか。
(1)伊達郡保原町立大田小学校
・体育における児童の意欲的な活動を増すにはどうした
らよいか。
・発表会 11月12・13日
(2)安達郡大玉村立玉井小学校
・発達段階に応じた器械運動の指導
・発表会 10月7日
(3)石川郡石川町立野木沢小学校
・器械運動における段階的指導
・発表会 9月9日
(4)双葉郡浪江町立大堀小学校
・保健体育におけるグループ活動をどのようにするか。
・狭い運動場をいかす体育施設
・設備と指導をどうするか。
・発表会 11月1日
(5)須賀川市立西袋中学校
・徒手体操,器械運動,ダンスを主とした学習指導法の
研究
・発表会 9月16日
(6)・喜多方市立第一中学校
・系統的学習の効果的指導法(グループ学習について)
・発表会 11月9日
(7)河沼郡湯川中学校
・徒手体操の効果的指導と生活化を図るにはどうすれば
よいか。
・中学校における巧技の指導をどのようにすればよいか
・発表会 10月19日
(8)南会津郡下郷町立旭田中学校
・中学校における陸上競技の指導法の研究
・発表会 10月7日
b,成果について
(1)指導法について
1) 能率的効果的な指導のしかたに努力が払れてきたこ
と。
2) 教材研究が運んできたこと。
3) グループで学習を進めようとする努力はじゅうぶん
認められるが,今後に残る問題は非常に多い。
4) 基礎的能力を養うことにくふうされてきた。
5) 徒手体操の指導法にくふうされてきた。
6) 集団行動の指導は,運動指導のなかで自然のうちに
効果的に扱われている。
(2)全校行進,自校体操が生活化されるようになった。
(3)女子の先生方の活躍が目立ってきた。
(4)記録映画やスライドの製作が多くなったこと。
(5)年間指導計画は指導案に結びつくまでに具体化さ
れ,よく整えられている。しかし細部についての各運動
領域の時間配当, (構成単位の大きさ)運動種目の組み
合わせ,学習段階に応ずる計画における教師の指導のし
かた等については大いに検討し,研究の余地が沢山残さ
れている。
(6)今後さらに自主的に継続研究をする計画をもってい
ること。
c,昭和35・36年度指定校中間発表会次の学校は35年度
においてそれぞれ第一年次の研究発表会を開催し,地域
の啓発のため大いに貢献された。
◎共通テーマ
・年間計画をどのように設定したらよいか。
(1)信夫郡飯坂町立平野小学校
・教材の系統性,発展性を考えた年間計画と学習指導法
の研究
・発表会 10月29日
(2)郡山市立赤木小学校
・年間計画実施にともなう難点をいかに指導するか-ボ
ール運動,リズム運動を主とした研究
・発表会 10月20日
(3)白河市立白河第四小学校
・児童の実態,学校の実情に立脚した年間計画の設定と
指導
d発表会 10月10日
(4)田村郡大越町立上大越小学校
・発達段階に応じた器械運動の指導
・発表会 10月12日
(5)東白川郡矢祭村立東舘小学校
・基礎運動の巧緻性を伸ばすための指導をどうしたらよ
いか-器械運動,ボール運動を主として
・発表会 7月5日
(6)会津若松市立行仁小学校
・陸上運動の系統的指導法
・発表会 10月31日
(7)磐城市立泉小学校
・器械運動の段階的な指導
・リズム運動の系統的な指導
・体育指導における集団行動の日常化
・発表会 11月14日
(8)相馬郡小高町立小高中学校
・学習指導と評価
・発表会 11月8日
F 第3回福島県体育研究大会