教育年報1961年(S36)-095/193page

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  第2節 青少年教育

1 一般概況

 本年度は特に1)少年団体青年団体の健全な育成,2)

青年学級の改善,3)国内研修の充実を重点目標とし

た。

 青少年団体については,子供会育成を主眼としたP.

T.Aの校外補導の強化と,青年団体女子幹部の資質

向上をはかり,生活と生産に結びついた学習活動を中

心として,地域活動の促進に努力した。青年学級につ

いては,職業教育を重点とした学年制(義務教育終了

後3ケ年課程を標準)コース制への移行,効果的な学

習を進めるための学習課程の研究と,指導の工夫につ

とめた。

 国内研修旅行は,特に事前,事後の研修と,現地研

修における生活指導の徹底に努力し,終了後の地域活

動の促進にも力を注いだ。

 青少年教育の態勢をどのように整えていくかという

ことは,今日の社会教育上の重要な課題である。

しかし青少年の教育は,単に社会教育の領域のみで解

決されるものではない。進展する社会においては,今

後学校教育・一般行政との緊密なる連けいが特に必要

であり,広い教育の領域で総合的に進められるよう,

種々の条件・整備を図らなければならない。

2 青年学級研究集会

(1) 趣旨 社会教育における青年学級の性格と,その

位置づけを明確にし,効果的・能率的な学習を進める

ための運営・管理の方法について研究協議を行ない,

勤労青少年教育の振興をはかる。

(2) 期日 36.5.27〜29

(3) 会場 耶麻郡猪苗代町県積慶寮

(4) 講師 東白川郡古殿町教育委員会

      教育長 渡辺幹男

(5) 参加者 市町村教育委員会事務局職員,

        公民館青年学級事務担当者 78名

(6) 内容

  1) 講義 青年学級の振興策について。

  2) 研究協議

  ア 青年学級管理運営の改善策について

    (農村・都市の二分科会)

  イ 青年学級学習内容と指導方法の改善について

    (分科会編成)

  3) 事例発表

  ア 会津若松市第一青年学級

  イ 郡山市麓山青年学級

  ウ 石川郡石川町農業青年学級

  エ 田村郡船引町農業青年学級

(7) 効果 短期間であったため,充分とはいかないが

参加者の意欲的な協力によって,予期以上の成果を収

め得た。

3 青年国内研修旅行

(1) 趣旨 勤労青少年に明るい希望を与え,はつらつ

とした郷土振興への諸活動を促進するため,勤労青年

を県内外の先進地に派遣して,その活動・教育・文化

・産業等の視察研究調査及び現地青年との交歓等を行

ない,郷土振興に資する知識技能の習得を助長し,明

るい郷土の建設発展をはかる。

(2) 期日   ・県内研修男子 36.8. 4〜15

              女子 36.7.19〜30

(3) 派遣先  ・県外研修 36.9.2〜28

  1) 県内研修

  ア 男子グループ 19名

  県矢吹原経営伝習農場(畑作,農業機械)

  県種畜場(酪農,養豚)

  イ 女子グループ 20名

  県立郡山女子高等学校(家庭の健康管理)

  県立会津農林高等学校(家庭経済)

  県立磐城女子高等学校(家庭教育)

  ウ 男子グループ・女子グループ共・事前研修2

  泊3日 事後研修1泊2日 県積慶寮で行う。

  2) 県外研修 ・静岡県国立中央青年の家 

  ・愛知県豊橋市(第1班)宝飯郡一宮町(第2班)

  男子22名

(4) 研修日程

  1) 県内研修

ア 男子の部
研修の種類 月日 研修内容 指導機関 宿舎 備考
事前研修 8月   社会教育課 県積慶寮 4日14時までに積慶寮に集合
4(金) 1.研修旅行の意義
5(土) 2.研修計画について
6(日) 3.レクリェーション


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