教育年報1961年(S36)-102/193page

[検索] [目次] [PDF] [前][次]

(5) 効果

 先進地の社会教育諸施設に宿泊し,現場研修を行な

って経験を深め,各地域の婦人教育関係者との交歓共

同研究によって研究主題の究明に得るところ多く,参

加者各々が事後の活動において,地域一円の婦人教育

に及ぼしている影響は極めて大きい。

5 婦人学級生大会

(1) 目的

 産業構造のはげしい変革は,都市農村の別を問わ

ず,必然的に成人婦人の地位と役割をかえ,重要さを

加えることは明らかである。

 かかる社会状況のもとで,婦人教育の振興をはかる

ため,県下の婦人学級生が一堂に会して研究協議をす

すめ,共通的な問題についての具体的解決の方向を見

い出すことにつとめる。

(2) 期日,会場,参加者数
期  日 会    場 参加者数
37.1.17〜18 河沼郡柳津町 205
1.26〜27 石城郡四倉町中学校 200
1.28〜29 須賀川市第二小学校 500

(3) 内容

 1) 実践報告

  私たちは婦人学級で学んだことを生活の中でこの

  ように生かしている。

 2) 研究発表

  私たちはどのようにして課題をとらえたらよいか

 3) 研究協議

  ア だれもが参加できる学習組織づくりをするた

    めにはどうしたらよいか

  イ 婦人教育の課題とそのとらえ方はどうしたら

    よいか

  ウ 学習はどのようにすすめれば生活に役立つか

 4) 講義

 社会教育における婦人教育の位置と婦人学級につい

  て  講師 文部省婦人教育課長 塩ハマ子

 5) 歌唱指導

  《七面鳥が逃げた》

 6) 日程

第1日    
10:00〜10:30 開会式 日程説明
10:30〜12:00

実践報告

と討議(座談会形式)
研究発表
昼 食
13:00〜13:30 歌唱指導
13:30〜14:20 討議を深めるための方向づけ(ロールプレイング)
14:30〜17:30 研究協議
夕 食・入 浴
19:00〜20:30

宿舎における情報交歓会

第2日    
9:00〜10:00 部会報告と全体討議
10:00〜12:00 講義
12:00〜12:30 講評(パネルデスカッション)
12:30〜12:50 閉会式

   

(4) 効果

 学習活動の経験を通した具体的問題が持ちよられ地

についた研究協議が行なわれた結果,各地域とも事後

の学習活動が活発に続けられるようにたり,学習態度

や実践にも積極性が加わった。

6 婦人教育指導の設置

(1) 目的

 婦人教育の重要性にかんがみ,県教育委員会事務局

出張所ごとに婦人教育指導員を設置して婦人教育全般

の振興をはかる。

(2) 36年度婦人教育指導員
出張所名 氏名 住所
信夫 白石マツ 福島市上浜町128
伊達 古宮千代 伊達郡保原町7丁目
安達 喜古玉喜 安達郡安達田下上川崎
安積 森永薫 郡山市名倉297
岩瀬 深谷タケ 須賀川市大字越久字土橋
南会津 小沼きち 南会津郡田島町谷地甲
北会津 田崎チヨミ 会津若松市徒之町2
耶麻 花見和子 耶麻郡塩川町大字小府根
両沼 目黒敏子 大沼郡会津高田町字吉田
西白河 鈴木アキノ 白河市立石166
東白川 木村文江 東白川郡塙町大字塙
石川 芳賀たけ子 石川郡石川町南町64
田村 国分みつ 田村郡三春町北向町
石城 鈴木きよ 内郷市綴町字町の内
双葉 根本ハツノ 双葉郡大熊町大字夫沢
相馬 神田つな子 原田下市栄町3丁目78

(3) 効果

 設置の趣旨に対する各方面の理解も深まり,婦人団

体,婦人学級等の学習活動推進のよき助言者として歓

迎され,適切な助言を行なって効果をあげている。

7 実験婦人学級、文部省委嘱婦人学級

(1) 目的

 婦人学級は,婦人の自発的な学習組織として婦人の

自主性を高め,生活と生産の知識,技術を身につけ,

家庭人として,生産人として,社会人としての資質を向

上し,明かるく豊かな家庭,新しい市町村建設の推進

に役立っている。

 しかし,その開設の仕方や内容,方法等について改

善を要する問題が多いので実験的な享場から地域の特

色を生かした婦人学級のあり方について研究をすすめ


[検索] [目次] [PDF] [前][次]

Copyright (C) 2000-2001 Fukushima Prefectural Board of Education All rights reserved.
掲載情報の著作権は福島県教育委員会に帰属します。