教育年報1962年(S37)-015/169page

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(5) 教育年報(本書)

 1) 編集方針

  ア.本県教育の1年間の歩みを記録することにより

   次年度の進歩改善に役立たせる。

  イ.県教育行財政の全般にわたり年間の成果を記録

   し,重要な共通資料としてその利用を図るととも

   に,将来に残る公的記録として集積する。

 2) 編集委員

   教育長から下記のとおり委嘱され,編集にあたっ

   た。

秘書室 福井淳夫
財務課 古林義司
学校教育課 渡辺良雄
  星輝雄
  神原昭三
社会教育課 深沢喜一
保健体育課 佐々木英雄
教育調査研究所 吉田良一
県立図書館 高橋俊之
   
    

4.県教組との話し合い

 昭和37年度における県教組の話し合いは次のとおりお

こなわれた。

  4月13日  教育委員長ほか13名

        中央執行委員長ほか30名

        場所 教育委員会室

要旨 高田中学校の教職員の人事異動の取消しはできな

い。当該教員らは現在発令どおりの学校にその身分が属

する。したがって当然直ちに発令先学校に赴任すべきこ

と。ただし五十嵐カツ子教員については,赴任後子ども

の今後の病状をみてじゅうぶん地教委とも相談すること

にしたい。

  5月 8日  教育委員長ほか9名

        中央執行委員長ほか9名

        場所 教育委員会室

要旨 教育委員会としては,学力低下の原因を今後よく

検討してその対策を講じていきたい。

 37年度の学力調査は昨年度の実施の反省にたって改善

を加えて,予定どおり実施する。

  5月31日  教育長ほか5名

        中央執行委員長ほか9名

        場所 教育委員会室

要旨 37年度の学力調査の実施方法について公開質問状

を提出,回答を求めた。

  6月 7日  教育委員長ほか8名

        中央執行委員長ほか9名

        場所 教育委員会室

要旨 組合からの公開質問状に対する県教育委員会の回

答書を手交,37年度学力調査は既定方針どおり実施する

むね回答。

 7月10日  教育長ほか9名

        中央執行委員長ほか8名

        場所 教育長室

要旨 明日おこなわれる学力調査にあたって万一,白紙

無記名の問題が発生した場合,または一般常識以上の異

常な現象が発生した場合は,県教委は調査して責任を追

求する。

 採点委員の委嘱は委嘱行為がつらぬけるような事態で

あることを希望する。

 指導要録の記入は,学力調査要項からはずして考えた

い。しかし記入の強制はしない。

  7月28日  教育長ほか5名

        和田副委員長ほか2名

        場所 教育長室

要旨 中体連高体連行事の参加に関連する諸問題につい

ては,本県教委のみで決定できない数如くの問題が包含

されているので,今後関係団体とじゅうぶん協議し,ま

た文部省の意見等も参酌し,さらに必要な調査等を行な

い,あらゆる角度から分析研究したうえで慎重に結論を

だしたい。

 10月19日  教育長ほか5名

        中央執行委員長ほか9名

        場所 教育委員会室

要旨 旅費問題については,県議会の付帯要望はできる

だけ尊重する方針で,関係機関に通達をだした。現在公

務の範囲を調査中であり,実態調査に基づいて行事を精

選しようと考えている。

 また旅費の増額には努力するが,各学校では旅費の範

囲内で出張されたい。

 11月13日  教育委員長ほか10名

        中央執行委員長ほか7名

        場所 教育委員会室

要旨 学校教育10月号の内容については県教委としては

あのような事は考えていないので責任を感じて遺憾の意

を表する。その方法は更送その他をふくめて考慮させて

いただく。

旅費の問題は父兄の負担の軽減をはかることと,学校

行事の整理統合を二本の柱として旅費の正常化をはかっ

ていきたい。


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