教育年報1962年(S37)-101/169page

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5 公立図書館整備費補助金交付状況

  県立図書館   100,000 図書

  郡山市図書館  50,000 〃

  会津若松市〃  50,000 〃

6 公民館研究大会

1) 目 的

 社会教育の中心的施設である公民館が如何にして進歩

 する社会に即して地域住民の欲求を満すことができる

 かということを考え,公民館経営の再検討をして,今

 後の社会教育における公民館の役割を十分発揮し得る

 よう研究討議する。

2) 期  日 10月2〜3日

3) 会  場 飯坂町 県婦人会館

4) 参加者 250名

5) 講  師 評論家  片岡潔

       福大教授  平井博

       〃  堀口知明

6) 研究主題

 地域社会の発展に資するため公民館の経営を如何に改

 善すべきか。

 (1) 公民館の運営と事業の再検討(事業)

 (2) 公民館の施設,設備の再検討(行財政)

7) 日 程

 第1日

  11.00〜12.00 運営委員打合せ

  12.00〜13.00 受付

  13.00〜14.00 開会式,問題提起

  14.00〜16.00 パネル討議

             町村長関係,主婦関係公民館関係

            学識経験者

  16.00〜17.00 全体討議

  17.00〜18.00 夕食

  18.00〜20.00 映画上映

 第2日

   9.00〜10.00  事例発表

             長沼町公民館(婦人の職業教育)

             小高町 〃  (公民館研究集会)

             福島市 〃  (成人講座)

             西会津町〃 (移動公民館)

  10.00〜12.00 講演 欧来視察から帰りて

             福大教授 平井博

3) 主な問題点としては,

ア.地域住民の生活に密着した学習を展開するために部

 落公民館の役割を重視すべきである。

イ.総合的な観点から公民館活動を再検討し,重点事業

 を中心に展開することが大切である。

ウ.施設,設備の改善充実をはかり,学習条件を整催し

 て効果をあげるように努力したい。

 このためには市町村理事者の社会教育に対する理解を

 深めていく必要がある。

エ.変貌する社会に即応した男子成人の学習を充実する

 必要がある。

オ.一般行政との総合化をはかるため社会教育主事の役

 割を重視すべきである。

カ.公民館職員の待遇を改善すること。研修の機会を多

 くすることによって将来に希望をもたせる必要がある。

第5節 芸術,文化

1 概   況

 本年度課の努力目標として「芸術文化の振般と文化財

保護行政の強化」をかかげ,実践事項として 1)県芸術

祭の開催,県美展,演劇,音楽コンクールの開催 2)共

催後援等による各種文化団体の育成と活動の助長 3)古

代文化史展,県民俗芸能大会の開催等を打ち出した。

 予算の面において,36年度の芸術文化関係決算額は239

,100円に対して37年度は,6,098,000円と倍余の増額を

得た。これは第1回の芸術祭として,3,597,000円が新

規に認められ,県美展の537,000円が一躍1,000,000円に

増額されるなど大いに躍進を見せた年で,本県社会教育

の大きな転換ともいいうる年であった。概況は次のとお

りである。

2 第16同県総合美術展覧会

 県展は本年度から「書」の部が加わり,すべて県費で

施行することとなった。

(1) 期日 昭和37年5月26日から6月3日まで

(2) 会場 郡山市公会堂外3会場

(3) 搬入並びに陳列数

種別 総搬入 公募 審査員
招待者
陳列 前年度
総搬入 陳列
第1部 日本画 60 39 21 56 75 61
第2部 洋画 403 372 31 214 231 161
第3部 彫塑 59 48 11 40 54 35
第4部 工芸 52 39 13 45 49 40
第5部   書 171 152 19 87
    計 745 650 95 442 409 297


(4) 入賞者

 文部大臣奨励賞

  洋画  手塚達雄(福島)


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