教育年報1964年(S39)-001/232page
教育行政
第1節 昭和39年度福島県教育
委員会努力目標
昭和39年における教育行政は,国の「人づくり」の施
策と本県の総合開発計画に呼応し,長期的視野に立っ
て,教育の近代化と学力の充実をはかるため,特に下記
6項目の施策の遂行に努力を結集するものである。
目標 重点事項 1 教育条件の 長期的視野に立って,本県の教育環境 近代化をはか 教育条件の近代化をはかるとともに, る。 関係機関と協力して教育現場の安定と 教育行政の効率化を促進する。 (1) 長期総合教育計画の策定 (2) 市町村教育委員会との提携強化と ―本的行政の推進 (3) 教師の意識高揚と行政秩序確立の ための広報活動の充実 (4) 学校管理運営の適正と服務の厳正 (5) 教職員の福利厚生事業の拡充 (6) 学校防火対策の徹底 2 教職員の資 教職員の現職教育を強化し,その資質 質の向上をは の向上をはかるとともに教育の物的人 かり,児童・ 的諸条件を整備し,「学力向上につい 生徒の学力の ての当面の対策」を強力に推進する。 向上につとめ (1) 教育課程および学習指導法の改善 る。 と授業の充実 (2) 現職教育のあり方の改善と充実 (3) へき地教育・特殊教育の条件整備 充実 (4)教育研究団体の育成強化 3 道徳教育・ 学校教育・社会教育の連けいを密にし, 生活指導を徹 道義心の高揚に努めその実践力を高め 底し青少年の て,明るい健全な青少年を育成する。 健全な育成に (1) 道徳教育・生活指導の方針と指導 つとめる。 法の充実 (2) 学校・家庭・社会の―本的指導体 制の充実と提けいの強化 (3) 家庭教育充実のための成人教育の 強化 (4)青少年育成指導の諸施設設備の充 実
4 科学技術教 能力・適正・進路に応じた高等学校教 育・産業教育 育,勤労青少年教育の整備拡充につと の振興をはか めるとともに,科学技術教育産業教育 る。 を充実して,青少年の能力を正しく開 発し,本県産業の近代化と県民生活の 向上に寄与する有能な人材の育成につ とめる。 (1) 高等学校施設設備の充実と近代化 (2) 勤労青少年の教育対策の振興 (3) 科学技術教育の振興と理科教育セ ンターの設立 (4) 各種振興法による教育施設・設備 の充実と活用 (5) 科学技術教育担当教員の確保 5 総合的に社 時代の進展に即応する社会教育活動を 会教育体制を 全面的に振興し,県民文化の向上と創 確立し,県民 意性・自発性の伸長に効め,勤労青少年 資質の向上を 教育および成人教育の振興をはかる。 はかる。 (1) 社会教育体制の確立 (2) 勤労青少年および成人教育の振興 (3) 芸術・文化の振興 (4) 図書館事業の充実 6 スポーツの 本県のスポーッ水準の向上をはかると 振興をはかり ともに,安全教育の徹底と学校給食を 保健教育の充 普及充実して青少年の体位体力の増強 実と学校給食 をはかる。 の完全実施を (1) 学校環境の整備充実と安全教育の はかる 徹底 (2) ミルク給食の全校実施と完全給食 の普及と内容の充実 (3) 学校体育・社会体育の指導体制の 充実とスポーツ選手の育成強化 (4) 体育施設・設備の充実と活用指導 の徹底
第2節 教育委員会
1 教育委員会
昭和39年10月10日で任期満了の阿部信義委員と江花静
委員がともに再任され,昭和39年10月11日就任した。委
員長には改選の結果,笠原良平委員が選任され委員長職
務代理者には阿部信義委員がえらばれた。
現委員は次のとおりである。