教育年報1964年(S39)-044/232page
職場返還制度があるがこれは各事業所単位にて返還義務
の有する職員の返還賦金を毎月徴収し,一括して返還す
る,福島県は教育委員会関係にて40年度より実施また返
還免除は次のようなものである。
1) 死亡,不具,廃疾等により返還能力を失ったときは
申請により免除される。
2) 大学の奨学生であった者が義務教育職に一定限従事
した場合
3) 大学院の奨学生であったものが,大学や特定の試験
所,研究所,文教施設で教育または研究の職に一定限
従事した場合
4) 特別奨学生であった者が一般貸与と同額の返還金を
規定どおり返還した場合その残額を免除される。
(4) 奨学生の補導
本会の事業が国費で営まれているので費学生の成業に
は社会の期待がかかっているので,全員に自覚させる
為,本会と奨学生の関係を単に金銭的のみにとどめず,
精神的なつながりを持たせ充実した生活を送るように種
々方法によって補導している。これらの方法として「面
接,相談,座談会」「学業成績,健康生活状況等の調
査」「成績不振者の督励」などを行ない機関誌"育英"
を年8回ぐらい発刊している。
また奨学生の外郭組織として卒業した奨学生によって
結成された「育英友の会」の全国的な組織があり各支部
と一緒に活動している。
日本育英会奨学生と貸与月額表
区分 学校別 採用別 応募学年 貸与月額 募集時期 備考 一般貸与 高等学校 予約 中学第3学年 1,500円 9〜10月頃 〃 通常1次 在学1〜3年 〃 4月頃 〃 〃2次 〃1〜2年 〃 9月頃 高等専門学校 予約 中学第3学年 〃 9〜10月頃 〃 通常 在学生 〃 年1回適時 大学 〃 〃 2,500 〃 特別貸与奨学生 高等学校 予約 中学第3学年 3,000円 5〜6月頃 ※は自宅外
通学者に限る高等専門学校 〃 〃 3,000
※ 4,500〃 大学 〃 高校第3学年 5,000
※ 8,000〃 工業教員養成所 〃 〃 5,000
8,000〃
注 1 応募は各学校に於いて募集する。
2 高校奨学生,高校専門奨学生(予約を含む)および大学特別貸与奨学生は学校長を経て支部に出願する。
3 大学その他は大学の学生課に出願する。
日本育英会高等学校奨学生採用状況
年度 区分 継続貸与 新規貸与 総計 予約採用 1次採用 2次採用 追加採用 合計 応募者 採用者 応募者 採用者 応募者 採用者 人 人 人 人 人 人 人 人 人 人 39 ―般貸与 1,123 1,161 222 521 130 373 195 5 552 1,675 特別貸与 490 1,489 251 251 741 計 1,613 2,650 473 521 130 373 195 5 803 2,416
日本育英会予約奨学生採用状況
年度
/区分高校・高専校・候補者 大学・教育奨学生候補者
(補欠か一般貸与)一般貸与
奨学生特別貸与
奨学生合計 大学特別貸与奨学生 教育特別貸与奨学生 合計 応募数 採用数 応募数 採用数 応募数 採用数 補欠 計 応募数 採用数 補欠 計 39 1,219 247 1,049 282 529 596 183 65 248 279 62 27 89 337