教育年報1964年(S39)-061/232page
刷新に努力した。
副校長,教頭,主事等の退職者の後任および校長に昇
任した教頭の後任補充人事によって,副校長1名,教頭
12名,定時制主事6名が新任または転補された。これら
管理職の人事に当っては,定時制教育関係,特殊教育関
係等広く人材を求めて抜てき登用し人事の刷新をはかっ
たものである。
(3) 交流について
今年度末人事は教員の人材確保のための新採用が中心
となったのであるが,多数の新任教員採用による年令,
経験年数等の均衡のための異動に加えて,都市と町村所
在校間,全日制と定時制間の交流,および同一校相当年
数勤続者の交流にもつとめ,その件数は130におよん
だ。
また,事務職員については生徒急増にもかかわらず定
数増ができないので困難な状態にあるが,創意くふうに
よる事務執行の改善と事務能率の向上をはかるために,
一部定数の再配分も行ない,その上適材を適所に配置す
ることに意を用い,異動数も60件の多数にのぼった。ま
た,事務職員に明るい希望を与えるために,とくに人事
委員会の議を経て三等級および四等級事務長への昇格9
件,四等級会計主任格付3件の実現をはかり,その優遇
措置に努力した。
7 異動数
昭和39年度末県立学校教職員退職採用転任件数調
学校種別
/職種別
/異動種別1 退職 2 採用 3 転任 総計 校長 教員 校長
教員計事務
職員計 校長 教員 校長
教員計事務
職員計 校長 教員 校長
教員計事務
職員計 高校 8 67 75 13 88 8 273 281 281 9 316 325 60 385 754 盲学校 3 3 1 4 1 2 3 3 1 5 6 4 10 17 ろう学校 養護学校 2 2 2 8 8 8 3 3 3 13 市町村立高校 1 1 1 3 3 3 4 小計 8 72 80 14 94 9 284 293 293 10 327 337 64 401 788
第3節 学校の設置および統廃合
昭和39年度は,公立義務教育諸学校の学級編制並びに
教職員定数の標準に関する法律が改正され,小学校にお
ける複式学級は1学級25人に単級学級は1学級15人に,
また中学校においては複式学級,単級学級ともに1学
級25人に学級編制基準が改善された。このため,児童数
100名前後の小規模校も各学年単式学級に編制されるこ
とになったので,多年,分校を独立した本校としたい希
望をもっていた市町村教育委員会は,本校に昇格するよ
うな設置廃止届が多かった。
一方県教育委員会は多年にわたって小規模校を少なく
し適正規模による充実した設備と内容をもつ小中学校の
設置を奨励してきた。幸い道路の改善,交通機関の発達
スクールバス等の運行により一層学校統合の実があがっ
た。
幼稚園については幼稚園教育振興計画に基づき幼稚園
を新設する市町村が多くなった。
昭和39年度の関係で,新設,統合,廃止した学校は次
のとおりである。
1 新設公立幼稚園
管内 新設幼稚園名 伊達 伊達郡伊達町立伏黒幼稚園 安積 安積郡熱海町立安子島幼稚園 西白河 西白河郡東村立東幼稚園 南会津 南会津郡下郷町立下郷幼稚園
2 統合による公立小中学校の設置廃止
管内 統合学校名 廃止学校名 東白川 東白川郡塙町立真名畑小学校 東白川郡塙町立高城小学校真名畑分校 東白川郡塙町立高城小学校入山分校 北会津 耶麻郡猪苗代町立猪苗代中学校 耶麻郡猪苗代町立翁島中学校 耶麻郡猪苗代町立千里中学校 耶麻郡猪苗代町立猪苗代中学校