教育年報1964年(S39)-083/232page
イ 特殊教育諸学校教員コースについては,免許法施
行規則の改正により,小・中学校に勤務する教員も
特殊学校の教諭2級普通免許状の授与を受けるみち
がひらかれたこと,本県の実態として特殊教育諸学
校教員の中で,有資格者の数の少ないこと,さらに
免許法認定講習以外では,専門科目の単位を修得す
ることがきわめて困難な現状にあることなどから,
ぜひ開設する必要があると認めたものである。幸
い,中央から権威のある講師を得て,ほぼ予想した
成果をあげ得たものと思われる。
なお特殊学校教員のための講習は,昨年度を含め
3か年継続したい考えである。
(2) 幼稚園保育内容研究講習会
文部省と共催の,幼稚園保育内容研究講習会を免許法
認定講習を兼ねて開催したものである。
1) 会場地 福島市福大学芸学部附属小学校
2) 期 間 昭和39年7月20日〜7月24日
3) 受講者および付与単位数
科目 単位数 受講者数 付与単位 自然 1 51 51
2 校長研修会
県下公立小・中学校長に対し,学校管理運営上の諸問
題学習指導の本質に関する研修を行ない,校長としての
資質向上をはかることを目的とし,2回にわけて実施さ
れた。
(1) 主催 福島県教育委員会
(2) 会場 婦人会館(福島市飯坂町)
(3) 期日,内容,講義題目ならびに講師,参加人員
第1回 第2回 期日 9月2日〜5日 9月16日〜19日 内容 学校管理運営上の諸問題 学習指導に関する諸問題 学習指導に関する諸問題 地方公務員法について 道徳教育に関する諸問題 学校管理上の諸間題 講義題目
ならびに
講師地方公務員法について 道徳教育に関する諸問題 文部省管理局振興課長 上智大学教授 補佐 波多江明 稲富栄次郎 学校管理運営上の諸問題 学習指導に関する諸問題 文部省社会教育局審議 東京教育大学教授 官 安達健二 山田栄 学習指導に関する諸問題 地方公務員法について 東京教育大学教授 文部省初中局地方課長 山田栄 高橋恒三 道徳教育に関する諸問題 学校管理運営上の諸問題 お茶の水女子大学助教 文部省初中局視学官 授 宮田文夫 花岡博
参加人員 小学校長100名 小学校長80名 中学校長52名 中学校長40名 高校長30名 計152名 計150名
3 教頭研修会 (上)
県下公立小中学校の教頭に対し,教職員の身分と服務
上の諸問題について研修を行ない,教頭としての資質の
向上をはかることを目的として各出張所ごとに実施し
た。
(1) 主催 福島県教育委員会
(2) 期日
管内 期日 管内 期日 信夫 12月9日 田村 11月26日 伊達 11月16日 南会 11月29日 安達 12月4日 北会 12月4日 安積 11月18日 耶麻 12月3日 岩瀬 11月6日 両沼 12月2日 西白 12月7日 石城 12月15日 東白 9月13日 双葉 11月9日 石川 9月13日 相馬 11月18日
(3) 内容
〇 教職員の身分
1. 公務員の本質 2. 身分 3. 地方公務員の範
囲および種類
〇 服務
1. 服務の根本基準 2. 服務の監督者 3. 一般
的指示権 4. 服務の宣誓 5. 服務義務
(1) 法令等および上司の職務上の命令に従う義務
(2) 信用失墜行為の禁止 (3) 秘密を守る義務 (4) 職務
に専念する義務 (5) 政治的行為の制限 (6) 争議行為
の禁止 (7) 営利企業等の従事制限 (8) 校長の所属職
員の監督
県立学校の教頭主事会議 (下)
(1) 趣旨
教頭,定時制通信制主事会議を開催し,県立学校運
営上の諸問題につい七研究協議,指導を行ない,学校
管理運営上の資料として役立たせるとともに,教頭主
事等の資質の向上をはかる。
(2) 日時 5月11,12日
(3) 会場 県立福島農蚕高等学校体育館
(4) 参加者
(イ) 県立学校教頭,定時制通信制主事
(ロ) 県立学校分校長,分校主任
(ハ) 市町村立高等学校教頭 (教務部長等)
(5) 内容
(イ) 各課室所管事項について