教育年報1964年(S39)-116/232page
(5) 研究主題
「学習効果を高めるための学校図書館の活用と充実を
究明する。」
学校図書館の機能を真に発揮し,教育課程の展開に役
だてるための利用はどのようにしたらよいか。
本大会は,過去14回にわたる研究大会のあとをうけ
て,教育に不可欠な基本的設備としての,学校図書館の
あり方を究明したい。
(6) 分科会のテーマ
1) 小・中学校部会
ア 第1分科会 (資料センター)
教育課程に貢献する効果的な学校図書館の資料
は,どのように収集,整理,組織化したらよいか。
イ 第2分科会 (読書指導)
児童・生徒の発達段階に即し,個性に応じた読書
指導に資する学校図書館は,どのような活動を行な
ったらよいか。
ウ 第3分科会 (狭義の学校図書館の利用指導)
学校図書館を利用するために必要な,基礎的な知
識,技能,態度を育成するためには,どのような指
導を行なったらよいか。
エ 第4分科会 (学校図書館の管理と運用)
学校図書館の効果的な運営をするために,係職員
の望ましいあり方は,どのようにあったらよいか。
2) 高等学校部会
ア 第1分科会
「資料センター」,「学校図書館の管理と運用」
イ 第2分科会
「読書指導」,「狭義の学校図書館の利用指導」
(7) 分科会の発表者名
1) 小学校部会
ア 第1分科会 八幡小 田野入重徳
謹教小 坂内三郎
イ 第2分科会 門田小 平山チエ
喜二小 五十嵐仲
ウ 第3分科会 城西小 渡部哲子
加納小 江花修
エ 第4分科会 湯本二小 平井敏
赤木小 斎藤常二
2) 中学校部会
ア 第1分科会 若松一中 押部新作
坂下一中 笠間富久
イ 第2分科会 喜二中 渡部通
中央中 小川琢士
ウ 第3分科会 岩瀬中 武藤清
原町三中 伏見清典
エ 第4分科会 門田中 酒井淳
伊達中 斎藤一哉
3) 高等学校部会
ア 第1分科会 会津高 鈴木亮平
喜女高 伊藤豊松
イ 第2分科会 安積高 牧田治久
白河高 中田笑寿
(8) 全体会
1) 研究協議題
「学校図書館活動の進展をはばむ諸問題について」
司 会 県S.L.A事務局長 下山政一
指導助言 県教委指導主事 斎藤正夫
2) 講 演
「イギリスと北欧の学校図書館」
講 師 東京大学助教授 裏田武夫
5 読書感想文コンクールで総理大臣賞
第10回青少年読書感想文全国コンクールで,本県の応
募者中から,2名の最優秀賞(総理大臣賞)の受賞者を
出した。これは画期的なことで,関係者の喜びは,ひと
しお深いと思われる。
なお,このコンクールは,全国学校図書館協議会と毎
日新聞社が主催し,文部省が後援して行なわれるもの
で,今年度は,応募作品の総数が102万に及び,2万2
千校を越える参加を見た。
以下,本県分の入賞者を記す。
(1) 小学校の部
最優秀賞 福島市三河台小学校6年 辻由子
1) 作品名 「文化を作る努力」
2) 書 名 「人間の歴史」(岩波少年少女文学全
集)
(2) 中学校の部
な し。
(3) 高等学校の部
最優秀賞 磐城女子高等学校2年 木村美代子
1) 作品名 「広辞林」
2) 書 名 「広辞林」
6 司書教諭講習を福大でも実施
学校図書館司書教諭講習規定第7条の規定に基づく,
文部省告示第131号による,本年度の学校図書館司書教
諭講習の講座が,福島大学学芸学部にも開講され,本県
の関係者に,たいへん喜ばれた。(講習期間は8月1日
から25日まで)
なお,本年度の講習実施大学数は,北海道学芸大学以
下,福大を含めて,8大学であった。