教育年報1964年(S39)-142/232page
小高農業 豚舎S30坪 1,500千円 フイードミキサー1,種豚 1,620千円 4.ラルクアツト1,し尿 処理車1,スチームクリー ナー1 東白川農商 温室S30坪 1,050千円 ビニールハウス1,小型四 1,620千円 輪車1,スプリンクラー, ベルトコンベアー 計 12,141千円 10,050千円 事務費 867 教育研修費7名分178千円 報償71千円,印刷製本費(体 質改善のあゆみ)150千円
第17節 商業高校の体質改善
1 概 要
科学技術の振興が,国策として強力に推進されるにと
もない,企業の近代化,技術の高度化がすすめられてい
る現在,これらのすう勢に対応するために,商業界にお
いては,最近,商品流通機構の整備,商店経営の合理
化,ならびに事務改善等に特に関心がもたれるようにな
った。
国においても,かかる新時代の要求に応じた商業教育
を行なうために,職業に関する学科の教育課程を,昭和
38年度に,大幅に改訂して,実験実習を重視し,理論と
実際が遊離しないように取り扱うことにした。
産業教育振興法に基づく一般設備費による国庫事業で
は全部の学校に,急速にその条件をみたすことができな
いので,本県においては県単独事業として基礎的設備と
近代的設備とを勘案した3か年充実計画をもってその底
あげと近代化を合わせて図ろうとするものが,商業高校
の体質改善事業である,
第一年次は,県内いずれの商業高校にとっても共通に
必要な基礎品目として,かなタイプライタ,和文タイプ
ライタ,英文タイプライタ,手動計算機を購入し,それ
らを次表のように配分した。
2 実施状況
(1) 備品配分 9,550千円
学校名/品名 かな
タイプライタ和文
タイプライタ英文
タイプライタ手動計算機 福島商業高等学校 6 2 福島西女子高等学校 2 5 2 保原高等学校 8 本宮高等学校 5 1 2
郡山商業高等学校 7 須賀川高等学校 4 1 1 1 白河高等学校 2 6 1 東白川農商高等学校 5 3 1 若松商業高等学校 5 2 1 喜多方商業高等学校 9 西会津高等学校 3 2 平商業高等学校 6 1 小名浜高等学校 2 7 2 勿来高等学校 3 1 3 双葉高等学校 6 浪江高等学校 1 2 相馬高等学校 3 1 原町高等学校 5 4 安積第二高等学校 4 須賀川第二高等学校 1 5 福島第二高等学校 3 2 白河第二高等学校 2 2 1 平第二高等学校 1 1 1 2 合計 78 52 10 19
(2) 教職員長期研修 450千円
商業科教員10名を派製して,事務機械操作技術の習得
をはかり,資質の向上をはかった。
研修期間 20日間
研修派遣先 クスダ事務機械株式会社 (東京都)
株式会社黒沢商店 (東京都)
第18節 定時制通信制教育
昭和38年6月24日「後期中等教育の拡充整備につい
て」の文部大臣の諮問があり,
1) 「期待される人間像」
2) 「後期中等教育のあり方」
について検討され,昭和40年1月11日付で1)についての
中間草案がだされて種々批判されることとなった。
このことは,勤労青少年教育の問題が中心課題となっ
ているのであるが,すべての青少年を対象として後期中
等教育の整備をはかるにあたっては,その理念を明らか
にするとともに,個人の能力,適性,進路等に応じて
(1) 目的,性格
(2) 教育内容,方法,授業形態,教員
(3) 教育機関の形態,制度上の位置づけ
などが検討されることとなったのである。
科学技術革新に対処して,高度経済成長に伴う社会の
複難化,国民生活の向上は,国民資質と能力の向上が期
待されている。このことは,直接教育に対する大きな期