教育年報1964年(S39)-150/232page

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 第2節 青少年教育

1 概 要

本年度の重点目標を

 1) 青年学級の整備拡充と運営の改善

 2) 青少年団体の健全な地域活動の助長

 3) 各種事業の内容の研究と効果的な執行のくふう

等において,これを推進した。

 青年学級については,今日の青年の動態に即応し,農

村部においては,広域において対象青年をは握した学級

の開設運営について具体的に研究と指導を行なう一方,

都市部においては,中小企業等に従事する青年のための

職場職域青年学級の開設に意を用いた。本年度の開設状

況をしるすと,学級数213(国庫補助要件具備学級134,

不備学級79)で,9,326名の勤労青年が学習している。

 青少年団体の健全な育成をはかるために,少年生活指

導研究集会を通して少年生活指導の共通理念をもつとと

もに,基本的な団体運営の方法等についての理解を深め

るように努力した。また青年国内研修旅行には,新たに

女子も加え,農村班,都市班を編成,指導者としての役

割,責務について理解させながら,地域活動を促進する

ための中核となる青年の養成に意を用いた。

 事業を執行するにあたっては,特に社会各般の情勢が

著しく進展し高度化されつつある時,他の関係機関団体

との緊密な連係こそ重要なことなので,学校教育,一般

行政との連係協力を深め,時代の要請に即する内容と持

ち方にくふうを加え,効果的,系統的に進めるように努

力した。

 なお,本年度第2回を迎えた社会通信教育研究集会は

参加者の熱意,スクーリングの状況等,昨年以上の成果

を得たが,各種の事情により組織的な教育の機会に恵ま

れない勤労青少年のため,まことに緊急であり有意義な

ものであると思われるので,ますますこれらの条件や環

境の整備も図っていかなければならない。

2 第3回県少年団体大会

 (1) 趣旨 子どもの日にあたり県下少年団体の日頃の

活動状況の交歓を通じて少年教育の社会的関心を高め,

もって本県少年教育の振興に資する。

 (2) 期日 39・5・4〜5

 (3) 会場 白河市立第1小学校校庭

 (4) 講師 ボーイスカウト福島県連盟理事長 二階堂誠一外4名

 (5) 参加者 子ども会員,ボーイスカウト・ガールス

カウト,青少年赤十字,スポーツ少年団員等 2,500名

 (6) 実施内容

1) 子どもの日記念式,知事,教育長の激励のことば,

 少年のちかいのことば,各団体の演技紹介,交歓

2) 国旗行進

3) キャンプファイア

4) 見学ハイキング

5) リーダー交歓会

 (7) 効果 第3回を迎えて始めて晴天に恵まれ,大い

に大会が盛りあがった。特に,行進等を通じて少年教育

に対する社会的関心を高めることができるとともに各団

体の相互理解と交歓をじゅうぶん深めることができ,予

期以上の成果を得ることができた。

5 青年学級研究集会

 (1) 趣旨 青年学級の現状は幾多の問題が山積してい

るが,これらをのりこえて農村後継者のための学級,都

市に集中している勤労青年のための学級の開設,運営等

について研究協議するとともに,講師補佐,学級生リー

ダーの養成を行ない青年学輝の振興を図る。

 (2) 期日 39・6・15〜19

 (3) 会場 耶麻郡猪苗代町 積慶寮

 (4) 講師 東北大学教育学部長  皇晃之

      県立会津高等学校長  田中平作

 (3) 参加者 市町村社会教育主事,青年学級主事,

公民館長,公民館主事,商工会議所,商店会,会社,工場

青年教育担当者等 83名

 (6) 内容

1) 担当者部会

 ア 研究主題地域の実態,青年動態の現状に即した

  青年学級開設運営と青年学級主事のあり方について

  (ア) 広域による青年学級の開設運営について

  (イ) 職域,企業内における青年学級の開設運営につ

   いて

  (ウ) 青年学級主事の役割等について

  (エ) 青年学級国庫補助の事務処理等について

 イ 講義 「これからの勤労青年教育」 「本県における

  青年学級の現状と今後の方向」

 ウ 事例発表 船引町勤労青年学校,安積農業専門学

  院

2) 講師補佐部会

 ア 講義 「青年学級の現状と問題点」 「グループワー

  クについて」 「講師補佐の在り方」 「社会の変ぼう

  と青年」 「野外活動について」

 イ 演習「野外活動」 「キャンドルサービス」 「歌と

   ゲーム」

 ウ 討議 学級の運営について

 (7) 効果

 青年学級対策協議会において研究した広域における青

年学級,都市における職域青年学級等について研究普及


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