教育年報1964年(S39)-155/232page
文化,産業,生活,団体活動について実地観察,研究調
査を行なうとともに,その地域の婦人との交歓等を行な
うことにより,社会的視野をひろめ郷土社会の振興に役
だつ知識,技能を修得し,もって婦人の資質の向上なら
びに明るい社会の建設に寄与する。
(2) 期日,派遣地域
昭和39年9月28日より10月4日まで7日間
群馬・埼玉県
(3) 参加者 11 (うち引率者1名)
(4) 視察調査地ならびに内容
調査地 内容 桐生市 ○桐生市婦人教育状況調査 ○桐生市婦人会,婦人学級生との交歓 ○社会教育施設,産業施設見学 沼田市 ○沼田市婦人会,婦人学級生との交歓 ○新生活運動実践組織との交歓 高崎市 ○高崎市産業,文化,教育施設見学 ○高崎市婦人会との交歓 前橋市 ○群馬県婦人教育状況調査 ○前橋市婦人会・県婦連役員との交歓 ○天川小PTAとの交歓 ○前橋市内の社会教育・体育施設見学 浦和市 ○埼玉県婦人教育状況調査 ○埼玉県婦連会との交歓 ○県婦人会館施設見学 飯坂町 ○事前研修 ○事後研修
(5) 効 果
群馬県,埼玉県の社会教育行政者および婦人教育関係
者との交歓,共同研究により,研修参加者のもつ研究テ
ーマの究明に得るところが多かった。研修終了後参加者
おのおのの活動が,地域の婦人教育におよぼしている効
果はきわめて大きい。
5 婦人学級生大会
(1) 目 的
本県各方部の婦人学級生および婦人学級関係者が一堂
に会し,その研究成果を発表交換しあい,婦人学級の運
営・学習活動・学習内容等について研究協識し婦人教育
の振興に資する。
(2) 期日,会場,参加者数
方部 期日 会場 参加者数 浜通り方部 12月3日〜4日 磐城市市民会館 310名 中通り方部 12月11日〜12日 二本松市岳 300名 会津方部 12月16日〜17日 会津若松市東山 250名
(3) 内 容
1) 研究協議題
ア 研究主題
〇 婦人学級の学習活動の中でどのような内容がとり
あげられているか。その問題点は何か。
〇 婦人学級の学習内容を充実するために,どのよう
に条件を整備し,運営をくふうしているか。
イ 分科会協議題
第1部会 市民生活を中心として
第2部会 子どもの教育を中心として
第3部会 家庭の生活設計を中心として
第4部会 生産・職業生活を中心として
2) 研究協議の方法
ア 講義 学習内容からみた婦人教育の現状と問題点
東北大学助教授 塚本哲人
福大学芸学部教授 堀口知明
イ 研究発表文部省委嘱婦人学級・県実験婦人学級
の研究成果の発表
ロ 分科会構成 分科会は部会毎に都市部と農村部に
構成する。
ハ 他県婦人学級の現状発表 昭和39年度婦人国内研
修者による。
ニ レクリエーション歌と室内ゲーム
ホ 分科会報告と全体討議
ヘ まとめ。
4) 効 果
学習活動を通して持ちよられた具体的な問題によって
研究協議がすすめられた。進展する社会において婦人の
学習はいかにあるべきか,また出かせぎ,主婦労働過重
により学習意欲の盛りあがらない時どのようにくふうし
ているか等討議されたので各地域とも事後の学習活動や
態度に積極性が加わった。