教育年報1964年（S39）-159/232page

企画・運営について理解を深め,組織的継続的な家庭教

育学級の普及奨励を図った。今後の家庭教育の振興に期

待されるものが大きい。

　第5節　公民館等社会教育施設

1　概　要

　社会教育の中心施設である公民館の役割はますます増

大しているので,本年度の努力事項として,

(1)　独立公民館の設置促進と既存公民館の整備充実

(2)　公民館職員の充実と管理運営の改善

においた。

　公民館の新築は,磐城市等4市町村に国庫補助による

公民館が新築され,各地にモデル公民館が誕生している

ことはうれしい。また,設備については,勿来・常磐の

両市に移動公民館(自動車),白河市等8市町村に16ミ

リ発声映写機を,その他テレビジョン等の補助を受け

た。公民館建築補助費や設備費補助についての県費の予

算化をしたいものである。

　「公民館の設置および運営に関する基準」にしたがっ

て,公民館の配置,施設設備の整備等を年次計画により

推進したいものである。公民館の管理運営の改善につい

ては公民館の事業を検討し,事業計画等を中心として公

民館訪問による指導助言をなし効果をあげた。特に公民

館職員研修会は,昨年度に引き続き勤続年数3年未満の

職員を対象として開催したことは特に効果的であった。

　視聴覚ライブラリーについては,各ライブラリーの充

実と管理運営の改善,相互の連けいの強化をはかった

が,特に市立ライブラリーや,町村の協議会方式のライ

ブラリーについて研究が進んでいることはうれしい。な

お視聴覚教育の重要性にかんがみ,学校・社会教育の各

種の学習活動に視聴覚教材がさかんに利用されつつある

ことはうれしいことであるが,よりよい総合的,効果的

活用について指導しなければならない。

2　公民館数,職員数　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(39.10.1)

区分	公民館数					職　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　員
出張所	本館			分館	合計	館長		副館長		公民館主事		その他		計
館内	中央館	地区館	計			専任	兼任	専任	兼任	専任	兼任	専任	兼任	専任	兼任	計
信夫	5	12	17	31	48	4	42	2	4	35	19	2	1	43	66	109
伊達	5	21	26	32	58	-	25	-	1	9	25	9	7	18	58	76
安達	3	24	27	19	46	2	16	-	-	16	14	2	2	20	32	52
安積	11	17	28	24	52	1	51	1	-	9	47	6	4	17	102	119
岩瀬	5	-	5	15	20	4	1	-	-	11	22	-	-	15	23	38
南会津	6	2	8	15	23	1	6	-	-	7	4	-	-	8	10	18
北会津	5	2	7	15	22	3	2	-	-	17	1	15	-	35	3	38
耶麻	5	8	13	10	23	3	5	1	-	26	2	15	2	45	9	54
両沼	7	14	21	44	65	2	22	-	8	19	7	4	2	25	39	64
西白河	6	4	10	15	25	2	8	5	-	4	7	1	-	12	15	27
東白川	4	-	4	14	18	-	18	-	-	4	-	3	-	7	18	25
石川	5	2	7	16	23	3	14	-	10	17	10	1	-	21	34	55
田村	9	2	11	12	23	6	3	1	-	9	10	8	10	24	23	47
石城	9	23	32	76	108	10	19	2	2	24	5	15	3	51	29	80
双葉	9	2	11	7	18	7	3	-	-	8	6	2	-	17	9	26
相馬	10	-	10	11	21	8	2	-	-	23	1	12	1	43	4	47
計	104	133	237	356	593	56	237	12	25	238	180	95	32	401	474	875

備考　本館,分館の区分については,市町村立公民館設置条例上により分類

3　公民館の主な視聴覚教材の所有状況　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(39.5.1)

	調査対象	16ミリ映写機	8ミリ発声 映写機	8ミリ無声 映写機	テープ式 録音機	スライド 映写機	テレビ 受像機
信夫	47	12	0	4	19	12	4
伊達	31	8	2	4	13	8	4
安達	21	15	1	2	8	20	3
安積	16	10	2	2	12	9	9
岩瀬	12	6	0	2	6	5	4
南会津	10	7	1	3	6	6	5
北会津	21	9	0	3	8	6	3