教育年報1964年(S39)-182/232page
1) 講 義
ア 学校体育における格技のとり扱いと指導の方向
イ 格技の指導法と安全管理
2) 研究協議
ア 学習指導計画の作成について,中・高校別柔剣
道別に研究協議を行なう。
イ 参加者は自己の属する中学校または高等学校の
柔道または剣道の学習指導計画を別紙「格技の学
習指導計画様式」によって作成し持参すること。
3) 指導法の研究発表および協議
格技指導の具体的方法について,問題点を設定し,
その打開策について日程の第3日の午前中に受講者
を対象に授業形式で発表を行なう。
なお,具体的方法および資料については別紙「実技
指導の研究発表要領」による。
4) 全体協議会
ア 格技指導上の問題点について (資料については
12の2を参照)
イ 都道府県の格技講習の計画運営について
5) 実技指導
ア 基本動作を中心とするもの
イ 対人技能を中心とするもの
ウ 試合および審判
(7) 講 師
東京教育大学体育学部助教授 松本芳三
東京学芸大学助教授 川村禎三
東京学芸大学教授 村上貞次
東京教育大学体育学部助教授 中野八十二
(8) 日 程
日/時 9:00 9:30 10:00 11:00 12:00 13:00 15:00 16:00 第1日 受付 開講式 全体会議 会場移動
諸準備(実技) 基本動作を中心にしたもの 第2日 (研究協議) 学習指導計画 (実技) 対人技能を中心にしたもの 第3日 (研究発表) 指導方法の研究 (実・技) 対人技能を中心にしたもの 第4日 (講義) 指導法と安全管理 (実技) 試合および審判 第5日 (全体協議) 指導上の問題点 (全体協議) 復講計画 閉会式
(9) 前述の体育実技講習会と期日および開催地が同じ
であったため会場の設定,役員の構成などに難点が
あったが,会場校の全面的な協力と各役員の献身的
な努力で運営も円滑になされ,事故もなく遠隔の地
より参加した各都道県の諸先生方にも満足を与え効
果的に終了することができた。本県における格技指
導者はその層も浅く,また資質の面でもじゅうぶん
であるとはいいがたいので,この機に県内より多数
の参加者を得るべく考慮したが,前述のとおり各都
道府県よりの参加にも規制があり,また運営面から
の配慮で班の参加人員を70名程度と規制したため,
本県関係者の参加者はそれぞれ10名程度となった
が,これらの参加者が各地域の推進力となり格技指
導の充実に今後相当の効果があげられるものと期待
している。
3 小学校・中学校体育実抜講習会
文部省主催体育実技講習会の参加者ならびに地域の適
任者を講師として文部省主催の体育実技講習会の内容の
伝達もかねて,地域の指導者の資質向上をねらいとし
て,16出張所ごとに実技の研修会を実施した。
(1) 期日 5月〜7月上旬までの2日間
(2) 場所 各出張所単位にて適宜な会場を選定して実
施
(3) 参加者 各出張所管内小・中学校教員2,446名
(4) 状況 市町村教育委員会ならびに教育研究会等関
係機関の積極的な協力を得て,円滑に且つ効果
的に運営がなされた。講師も綿密な指導計画と
適切な指導資料を用意し,能率的な指導を行な
い,参加者も非常に多く,小学校部会は低・中
・高学年部会,中学校はコース別等,各領域に
わたり徹底できるよう運営上の細かい配慮がな
され,明日の授業に直接役に立つ内容でもある
ため,受講者はきわめて意欲的に研究,実技の
研修をなし多大の効果を収めた。
4 水泳実技講習会
児童生徒の水難事故対策にあらゆる面から指導と管理
に努力しているが,これが件数は交通事故をはるかに上
まわっている状態であるため,前年度に引き続き水泳実