教育年報1964年(S39)-188/232page
才の1500m走が僅か0.51秒全国平均を上まわっているの
みであとの各年令層とも全国平均値より劣っている。懸
垂力は12,16,17才を除いてすべて優れている。跳力
(走り幅とび)投力(10,11才はソフトボール投げ,12
〜17才はハンドボール投げ)では10,11才は劣り,他の
年令層においては僅かに全国平均より下まわるのが2,
3みられるが大体において優れた傾向を示している。女
子の持久走は各年令層とも全国平均より劣っているが,
50m走は12,14才は僅かに劣るが他は上まわっている。
懸垂力は12,15,17才は劣るが全体として上まわった傾
向にあり,跳,投力は僅かに上まわっている年令層もある
が全体としては劣っている傾向にある。体力診断テスト
については新らしいテスト種目であり,検査方法の未熟,
測定器具の正確度等に問題もあり,テストケースの段階
ではあるが,本県児童生徒の実態は男女各年令層とも各
種目のテストにおいてほぼすぐれた傾向を示している。
(詳細については昭和40年3月発行の「本県児童生徒の
体力の現況」参照のこと)
第6節 スポーツの振興
1 オリンピック東京大会での成果
オリンピック東京大会が開催され,大成功のうちに閉
会し,日本における世紀の年であった。過去の本県に於
いてスポーツ振興の施策を総まとめする時期として期待
された本県出身オリンピック選手は予想とおり9名をか
ぞえ終始敢闘し,円谷,古山,大内各選手等スポーツ福
島の名を全世界に挙げた。その成果は,
(1) 陸上競技
円谷幸吉(24才) 陸上自衛隊,須賀川市出身
10,000M 第6位 28分59秒4
マラソン 第3位 2時間16分22秒8
(2) 重量挙
古山征男(26才) 日本体協 常磐市出身
バンタム級 第6位 335.0kg
P105.0 (五輪タイ) S100.0 J130.0
大内仁(21才) 法政大学 日和田町出身
ミドル級 第3位 437.5kg (五輪タイ,日本新)
P140.0 (五輪タイ,日本新) S135.0 (五輪新,
日本新) J162.5
(3) ボート
相田秀晃(21才) 中央大学 会津若松市出身
かじつきフォア 予選1組 第5位 7分10秒77
〃 敗者復活 第4位 7分31秒60
(4) カヌー
佐藤忠正(21才) 陸上自衛隊 棚倉町出身
カヤックフォア予選 第8位 3分33秒25
〃 敗者復活 第4位 3分34秒68
(5) 自転車
福原広次(19才) 日本大学 西郷村出身
団体ロードレース 第19位 2時間41分13秒27
班目秀雄(20才) 日本大学 白河市出身
タンデム予選 第2位
〃 敗者復活 第3位
(6) バスケットボール
江川嘉孝(21才) 明治大学 会津坂下町出身
志賀政司(25才) 日本礦業 平市出身
9位〜10位決定戦
オーストラリア 64 (30-29) 57 日本
(34-28)
2 第19回国民体育大会春季大会
オリンピック東京大会のため,異例の春季新潟国体が
6月6日から6月11日まで新潟県下で開催されたが,そ
の成果は次のとおりであった。
天皇杯 22位 皇后杯 38位
(1) 陸上競技
5000M 第1位 円谷幸吉,14分02秒2 (日本新)
35K 第3位 円谷幸吉,1時間53分8秒8
(日本最高新記録)
3000M障害第3位 伊藤勝悦,8分57秒8
5000M 第2位 田中安徳,12分02秒6
走高跳 第6位 国井直英,1M85
(2) 軟式庭球
教員男子 1回戦 福島 0-3 東京
高校男子 準々決勝 福島 0-3 大阪
高校女子 1回戦 福島 1-2 群馬
(3) バスケットボール
一般女子 1回戦 北芝 47-32 全高知
2回戦 北芝 32-74 三菱電機
高校男子 1回戦 不戦勝
2回戦 磐高 40-64 静岡高校
(4) 体 操
一般男子 跳馬第1位 我妻由規 福大
高校女子 総合第9位 福島県チーム
高校男子 〃 第14位 〃
(5) バトミントン
一般男子 1回戦 不戦勝
2回戦 福島 2-0 高知