教育年報1964年(S39)-220/232page
質問事項 一般 学生 合計 男 女 計 男 女 計 2) 「雑誌」については次のようであった。 大衆投資,気象,受験,官公庁統計資料 4) 新着図書のPRについて a)新着図書は毎週金曜日「福島民報」夕刊紙上にのせていますが いつも見る。 5 2 7 7 たまたま見る。 12 7 19 4 6 10 29 見たことがない。 20 6 26 10 15 25 51 b)受付わきの陳列だなに展示していますが、 ひとめでわかってよい。 15 8 23 9 13 22 45 必要ない,すぐ利用したい。 4 4 8 1 1 2 10 展示期間が長い。 3 0 3 - 2 2 5 展示期問を短かくして周知させる。 6 1 7 2 4 6 13 5) 今後の収書計画として,娯楽,趣味,小説等はやめて,学術図書,参考図書をおもに購入するとしたら その方がよい。 10 - 10 8 8 16 26 それではこまる。 15 12 27 2 6 8 35 それでもかまわない。 9 2 11 4 5 9 20 その他 2 1 3 1 2 3 6 6) 貸し出し手続きについて a)申請書類提出 手数がかかる。 - 3 3 7 6 13 16 やむを得ない。 29 12 41 6 14 20 61 その他 4 1 5 4 - 4 9 b)貸し出し冊数 1人1冊1週間 12 4 16 2 3 5 21 冊数をふやし期間延長 20 9 29 11 13 24 53 その他 3 4 7 1 3 4 11 7) 「館のサービスについての希望」については次のような要望がでた。 公開図書の拡充。利用者の声を反映してほしい。高校生を少なくしてほしい。新聞閲覧所が暗い。床がすべ る。女子高校生がやかましい。老人のすわれる席。換気温度の調節。県外の大学生の帰省した際の貸し出し手続き。
(2) 学生生徒に対する指定席実施についての調査
男女共学ということからすれば逆行する措置かとも考
えられたが,学習のために図書館の資料を利用するとい
う本来の目的からそれ,勿論ごく一部のものではあろう
が,高校生の社交の場として図書館が利用され,喧噪さ
が目にあまるものも見受けられたので,10月のばく書期
以降男女別閲覧室にふみきったのである。これによっ
て,入館者数は前述のように減少したが,以後いわゆる
たまり場として入館していたと見られるものの出入は全
くなくなり,静かな環境で学習できるようになったこと
は,生徒達にとっても,図書館側にとっても,望ましい
姿である。ただごく一部のものではあるにせよ,そう
いったものが,どこにその場を求めて集っているかは社
会問題として解決が残されているであろう。
調査は男女高校生を主に実施した。男女各50人,計
100人のうち95人が回答を寄せてくれた。内容は表10の
通りである。
1),2)については座席が確保され安心できるし,「よ
い」というのが大半であった。
3) 「読書」ということばから,現在の彼等には試験勉
強だけしか考えられないので,回答が低かったのであ
ろう。
4) aの貸出希望とbの場所と相反した結果を示してい
る。彼等の場合の図書利用は,課題解決の場合と,試
験期後などの余暇活用的読書として利用されている
が,場所だけの利用から,読書のための利用へ導入す
る方法をとるような配慮がなされなければならないだ
ろう。
表10 学生生徒に対する指定席実施についての調査
(昭和40年2月27日実施)
1) 男女別閲覧室について
回答内容 回答者95人 男 女 計 よい 27 41 68 悪い 6 - 6 以前のほうがよい 13 3 16 その他 - 5 5