教育年報1965年(S40)-078/213page
生徒指導講習会を開催し、生徒指導の充実強化を
はかった。
4) 進路指導に関する理解や実務の向上をはかるた
め、県内3会場で講習会を開催した。
5) 生徒指導協議会と協力して生徒指導研究発表会
を開催し、生徒指導に対する理解を深めるととも
に指導実践上の諸問題について研究しその改善を
はかった。
(3)科学技術教育、産業教育の強化
1) 待望の理科教育センターが落成し、理科教育に
関する殿堂として、その機能の発揮につとめてい
る。
2) 理科教育講座、技術・家庭科実技講習会、産業
教育指導養成講座、産業教育実技講習会等を開催
し、担当教師の実践、実習に関する指導力の向上
につとめた。
3) 内地留学により、産業教育担当教員の資質の向
上をはかった。
4) 理振法、産振法の適正な執行による施設、設備
の充実と指導法の改善をはかった。
(4)特殊教育、へき地教育の振興
1) 特殊教育教育課程研究集会や特殊教育指導法講
習会を開催し、指導上の問題解決をはかった。ま
た、各地区で行なわれた特殊教育研究会に参加し、
特殊教育の改善に努力した。
2) 国内大学に長期研修生を派遣して資質の向上を
はかった。
3) へき地の児童生徒の学力向上をはかるため、へ
き地教育研究学校を指定し、へき地教育に関する
重要な課題について研究し、その改善振興につと
めた。
4) 小規模学校研究協議会を開催し、へき地学校の
指導的立場にある校長、教頭、分校主任等を対象
として、学校経営や学習指導法の改善について研
究協議した。
第2節 現職教育計画
学力向上のための現職教育については、県立高等学
校教頭、主事研修会、校長、指導主事研修講座、校長
等海外教育事情視察、教職員研究奨励、英語教員講習
会、中学校数学教員講習会、各科実技講習会等を計画
実施した。それらについて略記する。
1 高等学校教頭・主事研修会
高等学校における教育課程、学習指導、生徒指導、
現職教育等の現下当面する諸問題について、研究協議
を行ない、望ましい高等学校教育のあり方について共
通理解を高め、高等学校教育の充実に寄与するために
開催された。
(1)主催 福島県教育委員会
(2)期日および会場
昭和41年2月10日(木)
県中地区 県立安積女子高等学校
昭和41年2月11日(金)
会津地区 県立会津女子高等学校
浜通り地区 県立浪江高等学校
(3)協 議 内 容
1) 教育課程
ア.教育課程編成の基準
イ.類型の設定
ウ.単位計画表の作成
2) 学習指導
ア.指導計画と教材の精選
イ.指導法の組織化
ウ.指導技術
3) 生徒指導
ア.生徒指導の体制
イ.ホームルームと教育相談
ウ.進路指導
4) 現職教育
ア.校内体制(組織と方法)
イ.実施上の問題点と解決策
5) そ の 他
(4)参 加 者
県中地区 教頭 33名、主事 14名
副校長 4名 計 51名
会津地区 教頭 19名、主事 8名
副校長 1名 計 28名
浜通り地区 教頭 25名、主事 6名
副校長 1名 計 32名
2 校長・指導主事等研修講座
校長および指導主事等に対し、学校の管理運営、学
習指導などの諸問題について研修を行ない、その識見
を高め、指導力の向上をはかることを目的として、文
部省主催で開催された。
(1)主催 文部省
(2)場所 国立教育会館、国立中央青年の家
(3)日程および内容
第1回 5月10日〜5月22日
参加講座(部会)
西白 中島中学校長 吉田直義 校長 (中)
郡山 三穂田中学校教頭 斎藤正国 校長 (中)
県立勿来工業高等学校教諭鈴木利長 指導主事(工業)
第2回 6月7日〜6月19日
双葉 富岡第一中学校・教頭・松本迫男 校長 (中)
石城 湯本第三中学校・教諭.和気泰一指導主事(算・数)
県立福島西女子高校・教頭・紺野幸太郎 校長(高)
第3回 7月5日〜7月17日
相馬 県教委事務局相馬出張所
指導主事 金沢正 指導主事(社会)
県立四倉高等学校長 椙原尭雄 校長 (高)
県立会津高等学校教頭 池田豊 校長 (高)